2023J1リーグ マイベストイレブン&MVP
光栄にもwindtoshさん企画のマイベストイレブン投票にお声掛けいただいたので初参加。筆者が見ていたのはJ1がほとんどで、J2・J3はほとんど見ていないため J1リーグのベストイレブンとした。せっかくなので本家とは極力重ならないようにしたため、神戸や横浜FMの選手は少なめである。ハイライトの見返しや振り返りなどをしない状態で印象に残っている選手を取り上げた。
GK:富居大樹(湘南)
正直なところ、GKの技術的な話は全くわからないため感情優先で選出。2023シーズンのJ1で唯一GKから選ばれた月間MVPでもある。韓国代表GKのソンボムグンが負傷離脱しても湘南が大崩れしなかったのは、彼のプロ意識の高さ故か。31節の神戸戦、第2-4腰椎横突起骨折の受傷直後も体勢を取り直し、ゴールを守り続けた姿はサポーターの胸を打った。
CB:奈良竜樹(福岡)★
CB:荒木隼人(広島)
上位でシーズンを終えた2チームのCBを選出。カバーリングもマークも穴がなく、彼らをゴール前から動かすこと自体が困難だった。奈良はクラブ史上初のタイトル獲得を達成し、自らが牽引してチームを勝たせたという点でMVPとしたい。
SB:新井直人(新潟)
SB:藤原奏哉(新潟)
昇格組ながら確立したスタイルを見せた新潟のSB2名を選出。外でも内でもプレーでき、巧みな立ち位置を取る中盤やアタッカー陣へ的確にボールを供給していた。技術もさることながら、その判断力が印象的である。
DH:河原創(鳥栖)
今シーズン熊本から鳥栖に加入、J1初年度ながら圧倒的な運動量でボール保持を志向するチームに貢献した。低い位置の組み立てからラストパスの局面まで幅広く顔を出した上でリーグ戦全試合フルタイム出場。まさにチームの心臓といえるパフォーマンスだった。
DH:香川真司(C大阪)
相手ゴール前の小さなスペースで大きな輝きを放っていた10年前からプレースタイルを大きく変更。今年は自陣で味方と相手を動かし、十数秒先のチャンスを演出する役を担っていた。もしかすると息の長いタイプの選手になるのかもしれない。
SH:長沼洋一(鳥栖)
広島時代は適正ポジションが掴めない印象だったが、今シーズンは鳥栖で水を得た魚のように活躍。外から内に入って来る変幻自在のポジショニングからゴール前に侵入、サイドアタッカーながらリーグ戦10得点は相当な成績だ。
SH:マテウス・サヴィオ(柏)
チームは残留争いながらも、左サイドを中心にほぼ独力でチャンスメイクを担当。守備でも全力を尽くし、キックオフからフルスロットルでスタミナが切れるまで高い強度で走り切っていた。細谷との連携もピカイチ。
FW:細谷真大(柏)
DFに掴まれても引っ張られても倒れずにゴールに向かう姿が記憶に残っている。直近では天皇杯決勝でも似たシーンがあったはず。苦手が少なく現代的なストライカーの印象があり、14ゴールと十分実績も残したのでそろそろ海外へ羽ばたいてはいかがでしょうか。
FW:山岸祐也(福岡)
J2で実績を重ねて少しずつステップアップしてきた選手がタイトルを取るのは夢があってよい。フィニッシュだけでなくチャンスメイクもこなしつつ、2年連続2桁ゴールを上げたのは立派。
次点
CB:角田涼太郎(横浜FM)
SB:杉岡大輝(湘南)
DH:齊藤未月(神戸)
SH:紺野和也(福岡)
FW:原大智(京都)
ベストイレブンには含めなかったが候補に挙げた選手たち。負傷離脱やシーズンの一部で活躍していた点で次点とした。角田や齊藤は負傷がなければ本家ベストイレブンにも入っていたのではないか。
紺野は負傷の影響もあってか序盤は静かな様子だったが、シーズン半ばから終盤にかけてキレのあるドリブルで活躍、ルヴァンカップ決勝では浦和を一人で翻弄していた。原は夏の移籍加入で出場試合数こそ少ないが要所で得点を挙げており、来シーズンの京都が彼に点を決めさせる用意が出来れば、それに応えるポテンシャルは持っているはずだ。
湘南の要である杉岡は、彼をどのポジションで起用するか、あるいはどこで起用出来るか?はチーム設計にも大きな影響を与えていた。筆者的にWBでハーフスペースに走る平岡へのパスや、それを囮に使った内へ切れ込むドリブルをもっと見たいし、右サイドからのクロスに対してゴール前で合わせる姿を求めたいところ。2024シーズンも引き続き湘南でプレーしてくれるようで、ありがたい限りだ。
以上が2023シーズンの私的ベストイレブンとMVPとしたい。識者たちの選考を楽しみにしつつ、本記事を締めようと思う。
それでは皆さん、よいお年を。
この記事が参加している募集
いただいたサポートは現地観戦のために使わせていただきます!