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"無題" 2023.07.02 横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ マッチハイライト

開始時の立ち位置と噛み合わせはこちら。

開始時の立ち位置
各ポジションの噛み合わせ

 この試合で見えた課題等は直近2試合と大差ない上、選手個人の技術的なミスに起因するものもあるため細かくは取り上げない。収穫は町野を大きな怪我なく送り出せたことのみ。簡単に試合経過を記載する。

 昼の暑さが残る新横浜でキックオフ。開始早々に試合が動いた。プレスを外して湘南陣内に押し込むマリノスの攻撃、捕まっている中盤の外側から松原のミドルシュートが決まり、6分で首位チームが先制する。DFの間をすり抜けてくる無回転気味のシュートで、GKにとってもやや難易度が高かったか。止めて欲しいシーンだったが、相手のシュートの質も称賛すべきだろう。
 続く10分にも湘南のビルドアップをさらったマリノスが追加点。受け手の選択肢がないのは相変わらずで、鳥栖戦の1失点目と同じ構図だった。

 序盤15分間の連続失点で試合がほとんど決まってしまったようにも見えたが、列を降りるロペスと西村をマークするようになった20分からは多少ボールを奪えるようになる。とはいえ彼らから奪えなければ、食いついた裏のスペースに向かってマリノスの両WGが快走する博打守備。幾度となくボックス内に侵入され、なぜ3点目が入らないのか不思議なくらいだった。エウベルが不調だったようにも見え、ある意味この時間帯は博打に勝っていたのだろう。だがそれは結果的に時間稼ぎにしかならなかった。

 守備陣が奮闘している間に1点でも返したいところだが、この試合を最後にドイツへ渡る町野も後半のPKを除いて精彩を欠いた。流れの中からのシュートは枠に飛ばず、精力的なプレスバックも見られず。中野や大橋が何度かゴール前でチャンスを作るが、GK一森のセーブとDFのブロックに遭ってしまう。

 2点差で前半を折り返し、僅かな希望を残して迎えた後半。開始数分間は決して悪くはない出来だったが、ギアを入れ直したマリノスがすぐさま3点目を挙げる。ボール奪取後の選択肢がなく再度奪われてスクランブルな状況、最終ラインのズレとサイズのギャップから失点を喫した。
 その後は小野瀬の個人技からPKを獲得、町野が決めて1点を返すものの、直後に植中がJ1リーグ初ゴール。再び3点差とされ、勢いを失ったまま4-1で試合終了。試合を思い通りに動かせるレベルの違いを見せつけられ、リーグ戦4連敗で13試合勝利なし。3試合連続で4失点以上と辛い試合が続く。

 町野はチームを離れるが今後の中心選手は小野瀬と大橋であり、彼ら二人を繋ぐためにもう一人名乗りを上げるか、あるいは小野瀬が高い位置で待てるようにバックラインとアンカーだけでボールを届ける設計が必要だろう。両サイドの推進力不足と層の薄さも気になるところで、ここの補強もあるだろうか。
 すでに加入発表済みである田中聡とキム・ミンテが出場できるのは7月21日以降の試合、最短で第22節広島戦(8月5日)であり、それまでの柏・福岡との2試合は現在のメンバーで戦うしかない。

 せめてその2試合で、何かしらの光明を見いだして欲しい。


試合結果
J1リーグ第19節
横浜F・マリノス 4-1 湘南ベルマーレ

浦和:松原(6')、アンデルソン ロペス(10',51')、植中(77')
湘南:町野(75')


主審 中村 太

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