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私はファシリテーターになりたかったんか!ー今の学びが過去の経験とつながった瞬間-KP+体験記no.6


 こんにちは。毎週ほぼ天気の話で始まる私のnote。今日も天気の話するよ。
デンマークとドイツという違いもあるものの、去年に比べて10月はかなり暖かかったという印象。デンマークいる人たちもドイツにいる人たちもみんな言うのでやはり今年の秋は例年に比べかなり暖かく、長かったように思える。

が、ついに本格的な冬がやってきた。日中もすでに曇りな上に16時には日が沈み、帰る頃はもう真っ暗。。。
やはり鬱々としてしまう。明日は最低気温-4℃らしい。
北ヨーロッパの冬は2回目なので、7.8℃くらいまではもう慣れてしまってそこまで寒い!と思わなくなってきたのだが、やはり5℃前後で風が吹いてたりすると結構厳しい。

戦いです。気持ちが戦闘モードにはいる。「ヨシ!」って気張らないと暗さに太刀打ち出来なさそうだから🥲


さて。前置きはこのくらいにして。

 今週はファシリーテーションについてのワークショップがあった。皆さんはどんな役割のことなのかイメージがあるだろうか?ビジネス用語としてどのくらい一般的なのかわからないが、社会人経験のない私にとっては、聞いたことはあるなーぐらいの印象。具体的にファシリテーターが何をする人なのか全然知らなかった。
このプログラムに参加してから何度か聞くようになって、「ミーティングの司会進行をする人のことなのかなー」ぐらいにはイメージがつくようになっていった。チーム内でのミーティングをするときにいつも「誰がファシリテートする?」という話になり、みんなそれなりに上手にファシリテーターをやってのけてしまうのを見て、
「うう、、、カッケェ。わしにはこんな経験もスキルもねぇよ。。」
って思いながら、ミーティングをまとめてくれる人たちを眺めているだけだった。


ファシリテーターって誰や


 ワークショップは初めにFacilitateの辞書的定義を見てみることから始まった。簡単な説明ながらわかりやすかったので参照する。

Facilitate….make( an action or process) easy or easier

ワークショップをしてくれている方が、「自分がなんでファシリーテートしているのかわからなかった時に、ここに戻ると進む道がはっきりしていい」と言っていた。抽象的ではあるけど、ファシリテートする時に「何かをやりやすくするためにやっているのだ」と思えるのは明確な基準になるかもしれない。

 次に、それぞれの思う「ファシリテート」をものを使って表してみることに。
5分で2-3人のチームで話し合って作る。こういう時に一人ひとり言葉にするとか、紙に絵で描くだけじゃなくて、「チーム」でだったり、「身の回りにあるもので創る」みたいなお題になるのは日本ではなかなかなくていいよなーと思う。最初はどうやれば!って結構戸惑うけど、慣れてくると非言語で表した方がmake senseだなーって思うことが結構あったりするし、自分の無意識下で感じていることが表に出てきてくれたりする。
私たちのチームはクッキングみたいなものなのではないかという見立てをした。
トップはそれを表象するためのモニュメントの写真。
ファシリテーターってレシピを与えたり、必要な道具を持ってくることで、材料(=チームの人々)を調理して美味しい料理を創る。
他には、ガーデニング(水やったり、肥料与えたり)と表したり、マッチを質問に見立てて、それが着火剤としてカオスな場をスパークさせて、、、みたいな説明をしていたチームも。みんなほんととてもクリエイティブ。
どっちの方向を向くかを示す存在ではあるものの、「こっちむけ!」と強制したり、「これにしろ!」見たいな上から決めつけたりするような存在ではないというのがみんなの共通認識としてありそうだ。



あれ? 身に覚えがありすぎる。


 次に心得ておきたいことを共有してくてた。
大前提として、ファシリテーターはプロセス(howの部分)にだけ注力すること。内容(whatの部分)には入り込まないというもの。
だから、ファシリテーターの時は自分の意見は言わないようにしていると言われた。ここで

あれ?私この話聞いたことあるような気がする。と急に思った。

遡ること大学時代。私はダンスサークルに入っていた。ダンスサークルってダンスするだけと思えばとんでもない。年間大小8近くの本番があり、夏には観客席1000席近くあるホールでの公演のための全運営をダンスしている人たちが行うのだ。ダンスも毎日するし、合間に施設予約や、スケジュール管理、照明さんと交渉したり、、、と事務面もしなければいけないことがかなり多い。他に特にやることもない自分は余裕があるし、とあれもこれもと手伝っているうちに、いわゆるサークル畜な4年間を過ごしていた。役割のひとつに学年(30人ほど)を仕切る「議長」をしていた。元々学級委員みたいな役割をよくやっていたので、そこまで抵抗がなかったのと、誰もやりたがらないだろうなというのが理由で引き受けようとしたのだが、
「議長」をやるにあたって、一つ上の先輩から「あなたは意見がたくさんあるタイプだから議長じゃない方がいいと思うよ」と言われた。この時は「なんで人がやる気なのにやる気を削ぐことを言われなきゃいけないのか!」とこの先輩の意見を無視して「議長」についた。のだが、その後2年間「議長」としての役割に非常に苦労したのだ。

 「ああ!あの『議長』ってファシリテーターのことやったんか!」

今まで遠い存在と感じていた「ファシリテーター」という言葉が急に身近なものになる。そして私はファシリテーターとしてやってはいけないこととやりまくっていたのだと気づく。ううう。恥ずかしい。。。



 このプログラムに参加していると基本的に初めましてな出来事や知識がほとんどなので、すでにやったことがあることの話が出てきたのはかなり新鮮な感覚だった。

「議長」をやっていたことは私の中で結構大きく意味がある出来事だった。思った以上にミーティングをうまく回せなくて、みんなのやる気は明らかに落ちていく一方で、、、。自分にはこんなにもこの代をよくしたい!と思う気持ちがあるのに、そう思えば思うほど、それが空回りする一方だった。
就活時、サークルしかしてこなかった私にとってネタがこれしかないというのもあり、「議長」の経験をよく書いたり、話したりすることも多かった。また「リーダー」みたいな存在に人に小さい時から憧れを抱いていたこともあり、そうするとだんだん「チーム内で、個々の力を最大限に発揮させることができる存在」になりたいなぁと思うようになっていた。「リーダー」と聞くとみんなをグイッと引っ張っていくような感じがして、私のなりたい姿と少し違うような気もしていたのだが、他に適切な言葉が見つからず「リーダー」と使うことも多かった。

が、それファシリテーターやったんか!

そう思うとファシリテーターの話がもっと身近に感じた。そうそう、私はこの役割に憧れていたのだと。昔の気持ち/出来事の答え合わせをしているような感覚。こんなところで出会うとは。。。


プログラムは何度も言うがアクティビズムが大きな軸になっているから、環境がーとか、人権がーみたいな話や、戦争がーみたいな話が出でくる。関心が全くないわけではないのだが、「いや肉食べたいし」って思うタイプだし、他の人ほどのそういった話題への熱量が私にはないなといつも感じる。アクティビストになりたいのか?と聞かれると、そうじゃないと思う。

でも、この多様なグループの中でどうやったらみんなが心地よく協力できるのか?とか、みんなのモチベーションが下がってきている時にどうしたらよくできるんだろうか?とか、、、いつもそう言うことはすっごく気になっていて。このグループへ貢献したいな!という思いはかなり強い。がいつも英語への自信のなさから、うまくみんなに対して行動を取れずにいる。。。
 この感覚、ファシリテーターのwhatではなくてhowを考えろと言う心得と一致するなぁと思う。私はいつもhowの方に目が向いていたのだなーと。

 ワークショップの最後に、ファシリテーターに必要なスキルを6つ教えてくれた。
チーム全体の興味をひきつける説明、ミーティング中のその場でのリアクションの取り方。自分をセルフモチベイトし続けるなどなど、、聞くとうわーやれる気がしねぇーーーと思うようなスキルばっかり。でもワークショップの初めに「ファシリテーターは才能が必要なものではなく、練習することで誰にでもできるよ」とファシリテートしてくれた方が言ってたのを思い出す。

そっか。練習ね、、!!!

このプログラムはめちゃ最高な練習環境である。失敗してもお金がなくなるわけでも職を失うわけでもない。みんな顔馴染みで安心をもってできる。
正直英語がやはり不安で不安で、全然軽々しくやる!とは言えないのだけど、ウジウジ待っていても何も変わらないということを痛いほど知っているし、行動してみることはそんなに難しいことでないと最近気づいたので、次のPlenum(グループ総会的な?)のファシリテートを受け持ってみることにした。
英語環境での初ファシリテート。
どきどき、うまくいくのかな。


 てなわけで今回はファシリテーターについてでした。
こんなにも過去の話がビビッと繋がることあまりなくて、そして急にやりたいことへの解像度が格段に上がったような気がして嬉しい。まだまだとは言え霧の中のままですが、それはきっと一生😂

 



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