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“うれしょん“ってどうしてしちゃうの?

「ただいま〜」と帰宅した際などに、わんちゃんが興奮して“うれしょん“をしてしまい、お困りの飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回は、犬がうれしょんしてしまう理由や対策について紹介していきます!
うれしょんをするかどうかは犬により異なったり、いくつかの原因が考えらたりするそうです。

◆うれしょんをしてしまう原因

《興奮》
うれしょんの原因で1番多いのが興奮している時です。
飼い主さんになでてもらったときや、遊んでいる時など嬉しさや楽しさのあまり興奮状態になって自分で感情をコントロールできず、尿道括約筋や膀胱が緩みそのまま排尿をしてしまいます。

《分離不安》
分離不安は飼い主への依存が強く、留守番のときに不安になってしまうことです。
飼い主が出かけるときに「行ってくるねー!」「いい子に待っててねー!」と、過剰に犬に話しかけたりすることにより飼い主が居なくなった不安が原因です。

《甘えや服従》
飼い主さんへの依存や服従といった気持ちが強い犬の場合、その気持ちをアピールするために、うれしょんをすることがあります。
犬には「おしっこを漏らすことで服従心を相手にアピールする」という習性があります。

《泌尿器疾患の疑い》
尿道括約筋や膀胱などに異常がある場合にも、感情の起伏に合わせて排尿してしまうこともあります。
代表的な病気に「膀胱炎」があげられますが、頻尿の症状からうれしょんと勘違いする可能性もあります。
頻繁にトイレに行く、排尿困難、尿に血が交じるなどの症状が見られる場合は、泌尿器疾患の疑いがありますので、早めに動物病院を受診をすることをお勧めいたします。

《臆病な犬》
気が弱い性格や精神的に不安定な犬の場合、ストレスや恐怖心からうれしょんの確率が高くなります。
今まで問題なかったのに、突然うれしょんをしてしまうようになったときは、大きなストレスを感じている可能性がありますので、何がストレスなのかしっかりと愛犬の心と向き合ってあげることが大切です。

◆うれしょんしやすい犬

《子犬》
子犬は、まだ感情を抑えることができず、ちょっとしたことで興奮してしまい、うれしょんをしてしまう傾向にあります。
また、膀胱括約筋という尿を溜めておく筋肉が発達しておらず、思うように排泄をコントロールができないのも原因のひとつです。
成犬になると自然に改善されることもあるため、長い目で見てあげましょう。

《小型犬》
うれしょんは服従心を表す行動でもあるため、小型犬は体格差からうれしょんをする確率が高くなる傾向があります。
また、室内で飼われることが多いため、飼い主さんと過ごす時間も長く、“分離不安“への影響が大きいのではないかとも考えられています。

◆どんな対策がいい?

《過剰に反応しない》
犬は、飼い主が反応してくれるのを喜んで、何度も同じことをする傾向があります。
うれしょんをしてしまっても、過剰に反応せずに掃除をするようにし、叱ったり過剰に騒ぎ立てるようなことはしないように注意しましょう。

《帰宅したとき》
飼い主さん自身が嬉しくて愛犬をかまいすぎてしまい、愛犬の興奮状態にしてしまう場合があるため、愛犬が落ち着くまでいっさい構わないことが重要です。
帰ってきてすぐに名前を呼んだり、高い声で喜びを表したりすると、愛犬の興奮をあおることになってしまいます。
家から出かけるときはできるだけ静かに犬に声をかけず、帰宅したときは今までずっと家にいたよ、という雰囲気で犬と接することが重要です。

《叱らない》
犬も飼い主さんを困らせたいわけではありません。悪気がない相手に対して一方的に叱ってしまうと、犬は驚くだけではなく、とても悲しい気持ちになってしまいます。
場合によっては、反応してくれると勘違いして、うれしょんをすると飼い主さんの気が引けると間違って覚えてしまう場合もありますので要注意です。

《コマンド練習》
興奮状態が少し落ち着いてきたら、「お座り」「待て」などのコマンドを出すことにより、冷静な気持ちを取り戻す場合があります。
出来たらたっぷりと褒めてあげてくださいね♪

◆まとめ

突然うれしょんをされると、つい叱りたくなってしまうこともあるかもしれません。しかし、うれしょんは相手への「大好き!」という気持ちや服従心を表すものですので、絶対に叱らないであげて欲しいのです。
しかし、洋服やソファ、カーペットなどにしてしまい、困ったという経験をした飼い主さんも多いのではないかと思います。うれしょんは成長すると治まる犬もいますが、中には成犬になっても続く犬もいます。
そんなときはまずは分離不安解消のトレーニングから始め、どうしても治らない、どうしていいのかわからない場合はドッグトレーナーや動物病院などの専門家に相談してみましょう。
うれしょんは、しつけをしたからといって1日2日では治りません。掃除は大変でも、犬から飼い主への喜びのアピールなので、怒らないように自然に治っていくのを待ちましょう♪