2024月4月15日週の米国株マーケットの注目予定一覧

ビットコイン半減期、ゴールドマン・サックス、ネットフリックス、アメリカン・エキスプレス、ユナイテッドヘルス・グループの決算発表が待ち構えている。

ビットコインの半減は土曜日、あるいはそれよりも早く起こると予想され、コインの入手可能性が減ることで価格に影響が出ることが予想されるため、投資家は暗号通貨を注視するだろう。

今週は決算発表が続き、ゴールドマン・サックス（GS）、アメリカン・エキスプレス（AXP）、バンク・オブ・アメリカ（BAC）、モルガン・スタンレー（MS）、チャールズ・シュワブ（SCHW）など、複数の金融機関の四半期決算が予定されている。ネットフリックス（NFLX）、ユナイテッド航空（UAL）、プロクター・アンド・ギャンブル（PG）も決算発表を控えている。

市場関係者は、連邦準備制度理事会（FRB）高官数人によるコメントも期待している。

今週の各予定

4月15日（月）

ニューヨーク連銀エンパイア・ステート製造業景況指数（4月）
米小売売上高（3月）
企業在庫（2月）
住宅建設業者の景況感（4月）
ロリー・ローガン米ダラス連銀総裁とメアリー・C・デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が講演
ゴールドマン・サックス、チャールズ・シュワブ、M&T銀行（MTB）決算発表

4月16日（火）

住宅着工件数（3月）
建築許可件数（3月）
鉱工業生産（3月）
設備稼働率（3月）
ユナイテッドヘルス・グループ（UNH）、ジョンソン・エンド・ジョンソン（JNJ）、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、BNYメロン（BK）、PNC銀行（PNC）の決算発表

4月17日（水）

住宅ローン申請件数（4月12日終了週）
米連邦準備制度理事会（FRB）ベージュブック
ユナイテッド航空、アボット・ラボラトリーズ(ABT)、U.S.バンコープ(USB)、トラベラーズ・コス(TRV)、シチズンズ・ファイナンシャル(CFG)、ファースト・ホライズン(FHN)、ディスカバー・ファイナンシャル・サービス(DFS)の決算発表

4月18日（木）

新規失業保険申請件数（4月13日終了週）
フィラデルフィア連銀製造業調査（4月）
中古住宅販売件数（3月）
米景気先行指標（3月）
ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁とボスティック・アトランタ連銀総裁が講演
ネットフリックス、インテュイティブ・サージカル（ISRG）、インフォシス（INFY）決算発表

4月19日（金）

オースタン・グールスビー・シカゴ連銀総裁が講演
プロクター・アンド・ギャンブル、アメリカン・エキスプレス、フィフス・サード・バンコープ(FITB)、ハンティントン・バンクシェアズ(HBAN)の決算発表

4月20日（土）

ビットコイン半減イベントの可能性

ビットコイン半減期は土曜日に注目

暗号通貨投資家は、時価総額最大の暗号通貨の値動きに影響を与える可能性のある定期的なイベントであるビットコイン（BTCUSD）の半減を期待しているだろう。ビットコインの半減がいつ起こるかは正確には不明だが、専門家は土曜日に、あるいはもっと早く起こるだろうと見ている。

過去、ビットコインは半減イベントの後に最高値を更新したが、暗号通貨の希少性の高まりが今回も同じ効果をもたらすかどうかは不明だ。ビットコインの半減期はその基礎技術の一部で、ビットコインの「採掘者」に対する報酬が定期的に半減され、新しいビットコインの発行率が低下する。

ビットコイン価格は3月につけた史上最高値付近で推移している。しかし、過去の半減は暗号通貨を上昇させたが、専門家によれば、今回の半減をめぐる市場の状況は異なるという。例えば、ビットコイン上場投資信託（ETF）の新規スポットが今年の市場力学を変化させ、取引可能なビットコインの量が減少している。

銀行決算は継続、注目のヘルスケア、ハイテク企業も決算発表予定

先週金曜日に大手銀行が決算発表シーズンの幕開けを飾った後、さらに多くの金融機関の決算発表が予定されている。

月曜日はゴールドマン・サックスが、第4四半期の資産・ウェルス・マネジメント事業の好調な伸びを報告した。火曜日はモルガン・スタンレーからの報告で、規制当局が同行のウェルス・マネジメント部門を調査しているとの報道から数日後の発表となる。水曜日には、キャピタル・ワン（COF）による買収が2月に発表されたディスカバー・ファイナンシャル・サービシズが決算を発表する。週の最後を締めくくるのはアメリカン・エキスプレス（AXP）で、前四半期に通期で強いガイダンスを出し、配当を増額した後に決算を発表する。

健康保険会社のユナイテッドヘルス・グループは、独占禁止法違反の調査を受けているとの報道がある中、火曜日に決算を発表する。水曜日にアボット・ラボラトリーズ、木曜日にインテュイティブ・サージカルが決算を発表する。

今週注目されるその他の決算としては、ネットフリックスが木曜日に発表する決算がある。 消費財大手のプロクター・アンド・ギャンブルは金曜日に決算を発表する。

連邦準備制度理事会（FRB）の講演と経済指標

投資家は今週、複数の連邦準備制度理事会（FRB）総裁の発言に耳を傾けるだろう。

サンフランシスコ連銀のメアリー・C・デイリー総裁、ニューヨーク連銀のジョン・C・ウィリアムズ総裁、アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁が今週中に講演を行う予定だ。

FRBは2024年に3回の利下げを予測しているが、雇用統計の急上昇と予想を上回るインフレ率から、FRBがその予測を実行できるかどうか疑問を呈する当局者もいる。複数のFRB高官は先週、最近のインフレデータが利下げスケジュールを再考させる原因になっていると述べ、利下げに動く前に物価上昇が鈍化していることを示すデータをもっと見る必要があると主張した。

投資家は今週、各地域の景況感に関する最新情報も入手する。ニューヨークとフィラデルフィア連邦準備銀行は、それぞれの地域の景況調査を発表する。