2019年に中国が購入した日本アニメ
最近中国では日本アニメの話題が盛り上がっています。
今日は中国が2019年に日本のアニメをどれだけ購入したかについて紹介。
中国は経済の成長に伴い、著作権への取り組みも急速に進みました。「どーせ全部違法でしょ、海賊版見てるでしょう」で止まっていては脳死です。
アニメ関連に詳しい個人メディア「雷報」の統計によると、2019年の1年間で中国の動画サイトが権利購入した日本の新作アニメは合計137タイトル。
各プラットフォームの内訳は、独占ではないものも含めて、Bilibili動画が112タイトル、Tencent動画が23タイトル、愛奇芸(Aiqiyi)が27タイトル、優酷(youku)が33タイトル。他にも湖南テレビ発の動画プラットフォームのマンゴTVや、かつてのBilibili社の競争社であるAcfunも数タイトルを輸入してます。
この数字でもわかるように、Bilibili動画が現在中国で最も積極的に日本のアニメを購入している動画サービスです。
今悪い意味で話題になってる「僕のヒーローアカデミア」や香港、マカオ、台湾に限定された作品も含めて、購入した112タイトル中65タイトルが独占配信となります。
また、コンテンツを豊かにするために2019年、Bilibili動画は旧作アニメも166タイトル購入しました。
Bilibili動画が独占配信で購入したタイトルは中国全体の日本アニメ作品の34.8%を占めていて、無料配信なのは8タイトルだけ。他は有料会員向けのコンテンツとなります。
他のプラットフォームでも無料のものは少なく、Tencentが購入した23タイトルの中で、独占配信は6タイトル。Web上のものは全て有料会員向けのコンテンツで、一部の話だけがアプリで無料視聴可能です。
一方、Bilibili動画の次に中国アニメ好きが集まるサイトとして有名なAcfunは、2019年に7タイトルの独占配信を獲得しました。まだユーザーを集めるステージのサービスなので、Acfun配信の日本アニメは全て無料で見ることができます。
Bilibiliのように、有料会員向けにサービスも行っていて、そのキラーコンテンツとしてアニメを提供している企業にとって、日本発コンテンツへの需要は大きい。また、日本の漫画アニメ業界にとっても買い手としての中国企業との関わりは重要になっています。
今回の「僕のヒーローアカデミア」問題や、以前に盛り上がった「進撃の巨人」問題などはどちらにとっても損失で、アニメ産業にとって大きなリスクになり得ます。お互いのことをもっと理解してどちらもWinWinで発展していって欲しいです。
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(参考資料)
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