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2022年もここまでTikTokが世界で一番ダウンロードされている。中国での新たな動き

大人気アプリで国によっては規制されてたりするTikTokですが、世界での人気はとどまることをしらないといった感じです。

おなじみSensor Towerが先日、2022年第1四半期のアプリレポートを発表したのですが、TikTokは2022年第1四半期に世界で最もダウンロードされたアプリだったとを発表しています(ちなみにちょうど一年前の今ころにはトータルダウンロード数35億を突破していた)。

2022年開始から今までで1億7500万回以上ダウンロードされていて、 過去9四半期で連続で1000万回以上ダウンロードされている。YouTubeの8四半期連続といい勝負だとのこと。アメリカやインドでダウンロード禁止(になってるはず、まぁいろんな抜け道でみんな使っているみたいですが)、中華企業発のアプリがこれほどまでに世界中で人気になってしまっているとは。

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↑Sensor Towerより。TikTokが一位なのですが、それ以外の上位は代わり映えしないですね。むしろInstagramやFacebookなんてもう全員インストールしていて新規が増える余地なんて無いんじゃないかと思いますがw

ちなみにiOSのグローバルダウンロード数の上位5個のアプリの順位は過去3四半期で不動。TikTokは世界中で人気なのですが、以外だったのはアジアエリアでの人気。2022年の第一四半期成長率はアジアで11%で牽引していました。 世界最大規模の市場であるインドでダウンロード禁止されたにもかかわらず、アジアで3位(App Storeでは1位で、Google Playではアジアで7位)。

また、面白いのはアメリカでのダウンロード数。アメリカでは利用制限されてるはずなのですが、2021年の第1四半期以降のずっとTikTokがダウンロード数1位のアプリなのです。ちなみにTikTokに最後に勝ったアプリは2020年第4四半期のZoomでした。

アメリカでの実際のところはよくわからないのですが、中国ではTopのmeta(FacebookとInstagram)を今にも追い抜くのではないかと強気な意見や議論があったりします。TikTokに対抗するため、Metaはリールに注力してるのはご存知ですよね。ザッカーバーグも「リールを今後のMetaの3大成長エンジンの1つ」とコメントがありました。が、実際使ってもTikTokの方が使いやすくないですかね、個人的にはリールはいまいちな感じ。

そして中国でのショート動画の争いも気が抜けません。先日苦戦するKwaiについてnoteで紹介しましたね。

Tiktokの中国国内版の「抖音」はだいぶ前からTiktokと遥かに異なるビジネス展開を広げています。

データはちょっと古めですが、「2021抖音EC生態発展報告」によると、抖音は独自のアルゴリズムの技術を生かして、「趣味EC」をこれからの成長点にすると発表し、ユーザーのより良い生活を実現するための買い物意欲を引き出すと公言しました。

抖音は中国国内ではすでに6億のDAUがあって、人口ボーナスがほぼなくなる環境における成長が人口ボーナスによる稼ぎよりずっと難しいと予想されます。しかし抖店(抖音に出店するEC店舗のこと)のGMVが年間50倍以上の成長を実現しました。

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抖音ユーザーの個性から見れば、比較的若い、規模が大きい、より高い購買力が期待されています。

タオバオでの中継販売が次々と驚きの成約額の記録が出してるなか、追随するpinduoduoは好調に伸びています。先日のnoteで触れたBiliBiliのECもそうですが、抖音のECもこれからECの市場構造をどう変えるか気になります。

中国で成功できれば、海外市場で絶好調のTiktokもまた新たな成長が期待できるでしょう、そうなりそうな予感です。

(参考資料)


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