見出し画像

云华阁。北京の中心地にある山西省料理のレストランはコスパ最高

今日は全然駐京弁レストランっぽくない駐京弁のお店「云华阁」(Yún huá gé) を紹介します(「駐京弁」は地方自治体が北京に開設している事務所で、ご当地レストランが併設されてます)。

ちょっと複雑な駐京弁で、ここは山西省にある大同市の駐京弁レストランだと思われているのですが、実際には市政府の駐京弁ではなく「大同石炭グループ」の駐京弁レストランだそうです。

国有企業で有名な石炭産地でもあり、中国人的には石炭関係だとみんな大金持ちだというイメージもあります。でもこちらは素朴でコスパが良いというギャップが話題のお店です。

駐京弁レストランなので、ホテルの一階にあります。ホテル自体は裏地にあるため場所がやや分かりづらいとの口コミもあります。

dianpingの評価システムでは5店満点中の4.6点で味、環境、サービスそれぞれが4.6点、4.5点、4.5点です。一人あたりの平均消費額が75元で約1500円。北京のエリアで「2環」という中心地にあって本場の味なのにこのお値段というのはコスパが素晴らしいです。

↑ホールはこんな感じです。今どきじゃちょっと珍しいほどの地味さですね。

↑そして個室はこんな感じです。普通の駐京弁レストランだと、ホールは一般向け、個室は招待用が多いから内装が凝ってる場合が多いですが、ここは全くそんな気がしない地味さです笑

個人的には山西省の料理というと、刀削麺以外はあまりピンと来ませんが、dianpingユーザーからのおすすめも見てみましょう。

1位はやっぱり刀削麺ですね。2位は「过油肉」という大同スタイルのホイコーローです。3位は山西スタイルの野菜各種とお肉の煮込み、4位は大同スタイルの銅鍋、こちらはしゃぶしゃぶスタイルではなく、銅鍋で食材を煮込んで、そのまま出した一品です。5位はハダカエンバク麺の和え物、どれも大同以外でなかなか本場が味わえないもので、「やっと故郷の味が食べられる、シェフありがとう」と高く評価する口コミもありました。

6位はご当地の揚げ餅、7位の「呛锅稀饭」はねぎを油で炒めてから作ったアワのお粥、8位はジャガイモでんぷんで作った太いフォンの和え物、9位はイシクラゲのクレープ、10位は数量限定販売の鶏の丸ごと焼きです。

刀削麺以外は本当になかなか見かけない料理です。ちなみに、大同には世界遺産にも登録された中国の3大石窟の一つである雲崗石窟や、山に沿って建てられ、いつまで保たれるかもわからない有名なお寺「悬空寺」があります。高所恐怖症でない人ならばチャンスがあればぜひ観光におすすめです。

↑すごいところに建てられたお寺。tiktokにもよく登場してきます

近年の中国アニメ映画の名作である「大圣归来」にも出られました。

日本の皆さんも山西料理って刀削面以外はあまり馴染みがないと思いますが、コスパも良いので近くに行くときは訪れて欲しいです。


よろしければサポートをお願いします。Twitterも良かったらどうぞ! https://twitter.com/bijingbball