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東京ディズニーでも新たに登場予定のリーナベルが上海で常識を超えた人気になってる件

今年の秋頃に東京ディズニーで販売開始予定の新キャラクターの「リーナベル」ってご存知ですか。

実はこれは上海ディズニーランドの新キャラで、昨年の2021年9月29日に上海で発売し始めていたのでした。

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設定としては"ダッフィーが森で迷子になった時に助けてくれた探険大好きな女の子のキツネ"で、可愛らしい外見と愛おしいファンサービスですぐに上海ディズニーランドの超人気者に。連日バズってるトレンドにあがっております。

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↑中国のネットで人気あるかどうかはほぼ「表情包」の利用率で判断できると個人的に思っています。当然、無限な数がネットにあります

上海ディズニーの所在地である”川沙”に”人たらしの雌キツネ”ということもあり、「川沙妲己」(Chuān shā dájǐ)とのあだ名が付けられました。

このキャラクター、あまりにも人気がありすぎることでも話題になってます。最初に発売された関連グッズがあっという間に品切れ状態に、その次は抽選となり、またその次には真夜中の行列、と連日話題になっています。

発売当日の午前3時に、既に5000人以上の人が上海ディズニーの入り口で行列ができてました。

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↑午前5時半の行列、既に最前列が見えなくなりました。

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SNSでの書き込みから見ても、夢のあるディズニーでぬいぐるみ一つを買うために、マイナス気温の上海の真夜中で子連れで並んだり、ショップで欲しい商品を取り合うためにケンカになったり、トイレ我慢しすぎで救急車を呼ぶことになったり...

「世界で最も楽しいところと言われるディズニーなのに、こんなことではまるで世界終末の童話」だと論評されております笑

グッズは主にぬいぐるみが多くて、中国の生産能力から考えても長時間の品切れが考えにくいから、ひどい取り合いの原因がディズニーのハングリーマーケティングにあると冷静な分析もされてます。これにはネット民からも批判の嵐です。

また、以前から批判された転売屋「黄牛」への批判も酷かったです。そこまでそのグッズがほしいかどうかという観点とは別にビジネスが行われています。販売価格200元のものは転売屋経由では2000元でもなかなか買えないです。つまり、同じ商品一人1点とか2点とか制限したとしても、いくつかの種類を買えば一晩で数万元の収入が入るわけです。

過去にはスニーカーとかの転売について紹介したことがありますよね。

日本でも転売屋はいるでしょう、中国人の転売屋も多いかもしれませんね。中国でも(日本以上ですかね?)盛んで、今やいろんなものが金儲けに使われてます。

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↑中国の最も高級な白酒「茅台」(これについても上海Costco開店の目玉商品として紹介したことがあります)でレーナベルのクリスマスデザインのキーホルダーと交換したいって人がいました。

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↑他にも、ソニーのPS5があまりにも購入できなくてレーナベルで交換したいなんて投稿も。

また、批判の一つとして「キャラクターについては映画とかの作品があって一つのIPとして売って欲しいけど、ダフィーとその友達全員って設定だけあって、強引にグッズを売ってるディズニーのやり方には疑問を持つ」って人も多いです。

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↑たとえとして、上は芸能事務所の役員(作品あり)で下はそこの芸能人(設定だけのキャラクター)、服を変えるだけでバンバン商品を売って稼ぎ頭にされている。と揶揄する中国ネット民たち

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↑新しい友達ができたら浮気してると皮肉の投稿もあります

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↑あまりにも転売屋のことが嫌われ、皮肉としてダッフィーに新しい友達を非公式的に作られました。その名前も「黄牛(yellow cattle)」で、設定は

ミッキーがダッフィーを連れて買い物に行きました。ダッフィーの欲しいものが売り切れでダッフィーが落ち込んだ時にこのキャラクターが出てきて、「泣かないで、お金出せばなんでもあるよ」と語ってる

という。顔までダッフィーのお友達と同じくミッキー型になってます。

ということで中国ではネット民も巻き込んで話題の中心になっている新キャラクターのリーナベルです。これもある程度狙ってのマーケティングなのでしょうからやっぱりディズニーの実力は恐るべしですね。日本でも盛り上がることを期待しています!

(参考資料)


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