美しさについて

皆様は開催中のオリンピックを観てらっしゃいますか？

あまりスポーツと縁のない人生を歩んできたせいなのか、ＴＶを観る習慣がないせいなのかあまり熱心に観ている方ではありません。

しかしニュースなどで「日本金メダル！」とか長年住んだオーストラリアが上位に来てあの国旗が見えるとなんとなく嬉しく感じるものです。

オリンピックのスポーツという観点からの話題ではないのですが、とても気になることがありました。スキージャンプの高梨選手のメイクのお話です。ＳＮＳ等での心無い批判は今日の大きな問題となっておりますが、お年頃の女性がメイクをすることに批判する気持ちが全く理解できません。仮にすっぴんで髪も整えずに出場していたらそれはそれで「人前に出るのにもっとちゃんとしろ！」というコメントが出ていたかもしれません。先日この話題についてお話していたら「彼女のスポンサーは大手化粧品メーカーの資生堂です。彼女がメイクをすることはむしろスポンサーに対しても正しい姿勢です。」とおっしゃってる方がいて、同感でした。

そもそも今更何故こんな批判？と思いませんか？私が幼い頃アメリカ人陸上選手でジョイナーという女性選手がいましたが彼女は長く鮮やかなネイルで有名で世界記録を残しておりますし、バスケットボール選手のデニス・ロッドマンはその個性的なヘアスタイルで有名ですし、サッカー選手などに関して言えばきりがありません。便利なＳＮＳで簡単に発言出来ることが中傷問題につながってしまうことは本当に悲しいことです。このような時に「内面美」の方が大切となるかもしれませんが、そうではなく人間にはその両方の美しさのバランスが大切なのです。メイクをすること、ネイルを飾ること、ヘアースタイルを格好よくすることで気合が入ったりスイッチが入り目の前の課題に立ち向かう自分を整うこともあるのです。

外見美と言えば最近念願の歯列矯正をスタートしました。マスク生活のうちにと心を決めました。歯列矯正を初めて間もないのですが気が付いたことがいくつかあります。

まず驚いたのが、多くの人が歯列矯正に興味があるのに行動に移せていないということ。私が始めたことで想像以上にたくさんの人から質問をされて、実際私が始めたことで自分もと始めた方もいます。興味はあるけど、行動に起こせない、起こしていないことはそれなりにあるかもしれませんが歯列矯正はかなりの人にあてはまるようです。

次に自分でも気が付かないけれど長年の心のシコリだったのだということ。

皆様にはこのような経験はありませんか？
私はつい先日もありました。歩いている時に靴の中に石などが入ってしまい痛くて歩きづらく、立ち止まり中に入っているものをいざ出してみると石などと呼ぶのは大げさなものではなく小さな砂のようなものだったということ。小さなものですが靴からだすとすごくすっきりして快適ですよね。目の中に入ってしまったほこりや異物、指などにできる小さな切り傷や棘なども同様です。たかが1，2ミリのものがものすごくあなたを不快にすることは簡単なのです。

立ち止まり靴ひもをほどき、靴を逆さにして異物を出すことくらい簡単です。でもなぜか立ち止まるのが面倒臭くてそのまま歩きつづけたり、何となく異物が移動した気がして歩き続けてみたり。でも異物は入ったままだから何となく不安な足取りで。こんなことを繰り返したことはありませんか？私はあります。

私はマウスピースをはめるタイプの歯列矯正なのですが、マウスピースの装着に慣れたわけではありません。しかし美しさのためにアクションを起こせた自分の強さと毎日努力しているのだという実感はあります。モデルさんのように外見を売りにして仕事をしているわけじゃないし、と今までアクションを起こさない言い訳を自分にしながら不快に歩んでいたように思います。例えば私は子供たちの写真は良く撮りますが、自分の写真はあまり撮りません。若い頃映画が大好きで映画の勉強をしていましたが、人前に出る自信がなくて演じる方より制作側の勉強をしていました。どちらも快適に歩んでいなかった自分が出ていたのだと思います。自分らしく幸せに生きていくには靴に異物を入れたまま歩んでいては、快適に進んで行くことはできません。私にとって歯列矯正は歯だけでなく自信を整えることにも繋がりそうです。

外見美を整えることで内面美への自信や精神の安定につながることはあると思います。そして逆もあります。内面美や強さが外見美へつながる場合です。久しぶりに会った友人がシルバーヘアーで斬新に返信していました。私はてっきり大胆にブリーチをしたのかと思っていたらなんと全部地毛だというのです。ずっと染めていたそうですが、ある時もう染めないと心を決めたそうです。彼の心の覚悟があったからこそ格好よく見えるのだと思います。彼の心が決まらずに、「染めてないから白髪が目立って恥ずかしい」と思って過ごしていたら同じような出で立ちには感じられなかったと思います。

やはり美しさとはバランスなのです。

あなたは外見美と内面美のバランスが整っていますか？

もし偏っているのであればどちらに偏っていますか？

外見美の為に努力していることはありますか？

内面美の為に努力していることはありますか？

是非教えて下さい。

完璧はありません。しかし、それもまた美しいのです。

努力する姿は美しいエネルギーです。
だからオリンピックを観ているとみんな感動するのだと思います。
選手の皆様あと１週間　頑張って下さい。

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