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コーチとしての帽子をかぶる

最近、入っているオンラインコミュニティーであるプロジェクトの企画・運営をしています。

コミュニティーの本社がある古民家の古い庭を、リトリートとして機能するよう再生させるプロジェクトです。
そのために労働力と資金がいる。
それで人集めやクラウドファンディングをしています。

といってもメンバーは3人だけ。
ですので、企画・運営。具体的には、宣伝・経理・事務を兼ねた、つまりなんでも屋を務めています。
これ、日本企業に勤めたことある人なら得意分野かと。
それに加えてコーチング。

コミュニティー内のガーデナーTさんが描く理想図を現実のものにすべく、コーチングしながら、膨らませるところは膨らませ、行動に落とし込めるところは落とし込んでいきます。

落とし込んだ先でお庭づくりに関することはガーデナーTさん。道具買い出しからワークショップ開催はTさん。口コミ宣伝もTさん。
募集広告を出したり、寄付していただいたお金の管理、なんでも屋系は私。

なんとなくそんな役割分担になっています。
超零細のプロジェクトなので明確な線引きはありません。

さて、そこで先日気付いたこと。

ガーデナーTさんが「プロジェクトの仕事内容をこんな形で発信したいなー」って新しいアイディアを話してくれました。

その時咄嗟に私は頭の中でプロセスと予算の試算を考え出しました。

・誰に向けて発信したいのか
・発信のメリットはなにか
・予算はいくらかかるのか
・発信の内容を現実化するために、裏でどのくらいの作業量が必要か
・新しく発生する作業量のキャパが自分に、私たちにあるのか

頭の中でこれが考えられていくときの様子を音にするなら「ドガガガガー」ですね。
ん-。「カシャカシャ」とか「カチャカチャ」とか少し賢そうな音を出したいのですが、残念ながら私の場合はそんな音で。

「ドガガガガー」と考えながら、そしてTさんに確認の質問をしながら、ふと、止まりました。
これ、どちらかというと新しいアイディアをつぶそうとしてるかも。
だって、ポジティブな要素を考えようとしていないもの。

で、慌ててコーチの帽子をかぶりました

コーチングの講義を受けた時に何度も「コーチングをするときはコーチの帽子をかぶります」と言われていました。

いまがまさにその時!

普段のコーチングでももちろんコーチの帽子をかぶってからセッションに臨んでいます。
でも、それはコーチの帽子だけでいい。
これまでかぶり変える必要はなかったんです。

でも、今はかぶり変える必要がある。

企画というかアドミンの帽子を脱ぎ棄て、コーチの帽子をかぶる必要がある。

そう感じました。
コーチの帽子をかぶり、とにかくアイディアをどんどん膨らませる
キャパから考えるとアイディアが潰れてしまうんです
だからどんどん膨らませて、逆算する

今すぐにそれが実行できないのであれば、「いつ」叶えたいのか、時間軸を作る。
そのうえで落としていく。

そこから再びアドミンの帽子をかぶると、世界が随分変わって見えてきました。

キャパから考えていた時は、ここは無理でしょ、こっち無理があるよね、と「無理」から入っちゃうんです。
その時思考はすでに閉じていて、新しいアイディアに向かっていない。

逆にアイディアを膨らまして、逆算しようとすると、そのときにはもうアイディアを実行しようとし始めているんです

新しいアイディアに向かって走り出している。

だから、新しいアイディアのいい面がどんどん見えてきます。

かぶる帽子で人のマインドセットは大きく変わるのだという気付きを得たのでした。

この視点から職種を考えてみると、職種が思考にどれだけ大きな影響を与えるか、と思うのです。

財務や経理の人は無駄な出費を防ぐことが大事。

無駄を探すマインドセットになっていく。(アカウンタントのご主人を持つお友達が「無駄に値するものにお金を出してくれない」とよく愚痴っています。)

生産に携わる人はとにかく精密さが大事。
(技術職の人に「僕の仕事は1+1は2じゃないといけないんだ。マーケティングの君の仕事は1+1は10だけどね」と言われたことがあります。)

マーケティングの人はフワフワしているとよく言われます。

仕事は毎日8時間、もしくはそれ以上するのですから、思考回路に影響を与えないわけがありません。

だから。

別の帽子をかぶる時間が大事なのだと思います

仕事オフで、仕事と別の帽子をかぶる時間が、その人の人間性にバランスを与えるし、豊かなものにしてくれる。

発想力や創造性を与えてくれる。

帽子はいろんな色や形があるのがいい。

帽子を意識してかぶり変えらえるといい。

頭を柔らかくしておこう(四角い頭をやわらかく)
遊び心をもとう!
遊ぼう!

コーチの帽子とアドミンの帽子から派生して遠くまで来ましたが、こう思います。

どう思われますか?

あなたはどんな帽子を持っているんでしょう?
帽子探しをしてみませんか?
いつもとちょっと違う帽子をかぶってみませんか?

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