見出し画像

馬連馬券。

馬連馬券とは ‐‐ 競馬において一着二着になる馬を予想する買い方。順序は関係なくどちらが一位でもよい。

私が生まれた日、父には友達5人と旅行に行く計画がありました。 病院に生まれた赤ちゃんを見に行ってそのあと何もすることがないと思ったのか、なんと父は出かけてしまったのです。

私が母ならその時点で離婚案件でしょうね。

とにかく出かけた父はみんなとまず競馬場によりました。最初の子が生まれたのはとても嬉しかったようで私の誕生日の数字の馬連馬番に所持金のほとんどを突っ込んで、結果は大負け。一緒に行ったお友達もお祝いだ!と一緒に同じ馬券を買ってそろって大負け。大の大人6人が日程の一番最初で所持金のほとんどを失ってしまったわけです。交通費や宿泊費は当たり前ながら分けておいたので旅行は続行したのですがお土産も買えず、夜外にのみに行くこともできず。

今でもそれについては父の友人たちに恨みがましく言われるわけですが(知らんがな。。。)その話になるとき、父は必ず言います。

「あの時からお前の一生は金に縁がないんだと思っていた。その代わり人にはいい縁があるぞ。」

それを証明するように今の職場でも前の職場でも私を支えてくれる素敵な同僚に会うことが出来ました。労働ビザを取るときには弁護士費用に充てるようにと匿名でお金をもらったこともあります。

今日、人生三度目になる辞表を書きました。アメリカではキャリアアップのために転職することは珍しくないのですが、それでも何度かいてもある種の不安というか淋しさのようなものが漂います。 

次の職場もきっと素敵な人たちに出会うことが出来ると思っています。だって私にはあの時の負け馬券がついているんだから。しかも6人分。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?