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死後について


こんにちは 猩猩以前です。

死んだらどうなるんだろう。

誰しも一度は考えたことがあるだろう。
死に対して怖いという感情を抱くのには直接的なものと間接的なものがある。

まずは直接的なもの。
ヒトはだれでもいつか死ぬという統計に基づいた仮説が限りなく100%正しいと確信している事が根底にあるうえで
1つ目は、失う事への絶望。
2つ目は、死後への不安

この2つが直接的に死への恐怖を感じさせる。

次に間接的なもの。
死を連想させる事故や事件から、視覚や聴覚に対する脳の誤認、錯覚という無駄に長い経路をたどって現れる幽霊という概念である。


オカルトや都市伝説というものは、ホラー的な展開を見せるものも存在するが、意外にも死への不安を取り除く鍵になる場合もある。

特に死後への考えは多く存在する。

一般的な3つは

・天国と地獄
・なにも無い
・輪廻転生

これ以外に、僕が聞いたことのあるものから、考えている複数の説について語ろうと思う。

まず、仮想現実説。これは全くの想像に過ぎないが、死ぬと現実に戻るだけだというものだ。
これに似た考えで、深くリアルな夢であるという説。この世界は現実の自分が見ている夢で、この説でいう前世というものは、昨日見た夢の記憶である。この説ではほかのどの人間であっても、夢の中の他人のように、哲学的ゾンビであることになる。

つぎに、永遠と繰り返す説。死んだ瞬間、自分として生まれ、永遠と同じ人生を繰り返す。死後に世界なんてないし、生前の世界もない。ただ歴史という記録と将来という予想が存在する平均80年前後の世界
これの派生でいうと、上書き的に、少しずつ世界がズレていく可能性もある。そして、その先が天国になるか地獄になるかは、繰り返す自分の行い次第だというのであれば筋が通る。

に着目すれば
転生を繰り返し、魂のレベルによって天国に行けるかどうか決まる、天国に行けるまで帰れま10みたいな説。ふざけた名前だ。
天国ではなく、高次元に行けるという説もある。ここでいう高次元に行けるとは人間以上の知的生命体として生まれるということだ。

何も無くなるというのは少し夢のない説だが、これは生まれる前はどこにも存在していなかったことに起因する。自分が生まれる1年前の時点では自らの遺伝情報すら存在していなかった。その状態に戻るという説だ。
魂の存在を証明する事が出来れば、おそらくはこの説を否定することができるのではないかと僕は思う。

そして、最後に魂が1つのところに帰るという説。この世界のすべての魂が元々1つの魂であり、その巨大な魂から分裂して肉体に宿り、朽ちるとともに元の巨大な魂へと戻るのだ。これは巨大な魂に何らかの情報であったり経験であったりを持ち帰ることが目的なのではないかと考えられる。
これを現実的、あるいはSF的に翻訳するならば、世界シミュレーションシステムが自らを仮想世界にそれぞれ分配し、別個体として人生を送り、シミュレートが終了すると、本体にデータを持ち帰るようなものだ。

他にも多くの説があると思う。

誰にも答えがわからないものに思いを馳せる。これ以上に自由なことがあろうか。

死への恐怖、死後に対する不安を取り払いたいのであれば、これらの中から、あるいは自分で想像し、「あり得るかも」または「これなら良いな」と思うものを信仰するとよい。真実は信仰によって分岐するものだ。


猩猩以前 (@BeforeOrangutan)
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