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FILM #10

こんにちは、Yuto Ikedaです。写真を撮っています。

 Ikedaもついに中判カメラに手を出しました。出してしまいました、PENTAX 6×7。憧れの中判フィルムカメラ!ファインダーを覗いただけで世界が美しく、評判通りの馬鹿でかいシャッター音が全身に響き渡ります。35mmフィルムの約4倍の大きさの67サイズのフィルムの写り、まさに別次元です。たった10枚しか撮れないので何を撮るかというのを深く考えさせられます。(デジで好き放題撮っていた頃から35mmフィルムになって36枚程度の制約があったのに、今となっては36枚ってめちゃめちゃ撮れてました…)
 さてそんなPENTAX 6×7ですが、内臓の露出計が正確ではなかった(?)のとPENTAX SMC TAKUMAR 6×7 105mm/F2.4がだいぶ黄変していたようで、最初に撮影した数本のフィルムはかなりアンダーになっていました。PENTAX 67 SMC Takumar 55mm f3.5というレンズを導入して撮影したところ無事に写っていました。(ちゃんと写る事を確認して内心めちゃくちゃホッとしてます。)その後、調べたところレンズの黄変は日光浴させれば改善するとの事だったので物は試しで日光浴させました。見た目的には気持ち黄変が改善した…かなぁ?という感じです。露出さえ合ってればちゃんと写るようになりました。
 ちなみにPENTAX 6×7のレンズ焦点距離105mmと55mmは35mmフィルム換算で約50mmと28mmです。いつも使っている画角なので非常に使いやすいです。

 今回はフィルムを1ロールではなく、PENTAX 6×7で撮影した写真の中から良いとこどりでお届け致します。1ロールお見せできるようにこれからも精進してまいります!!

FILM #10

使用カメラ  :PENTAX 6×7
使用レンズ  : PENTAX SMC TAKUMAR 6×7 105mm/F2.4
                        PENTAX 67 SMC Takumar 55mm f3.5

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PENTAX 6×7のファーストロール。フィルムはkodak PORTRA 400。なんとか写ってた写真。1枚目のテーブルのごちゃっとした感じとかディティールが凄い。アンダーだけど、これはこれでいいんじゃないか?と思った。3枚目の雨が写ってるのも結構感動。画が繊細…!

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FUJIFILM PRO 160NS。
撮影中露出計が全く役に立たなくなってこの日の写真はほぼ全滅。1枚目の写真だけなぜかはっきり写ってた。標高の高い場所だったので雲が近くて、雲の迫力が凄い。植物の解像度が半端ないね。

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FUJIFILM PRO 160NS。室内撮影。この日も露出計に頼って撮影したら爆死だった。アンダーだけど逆に服だけが浮き上がるような雰囲気に仕上がっていた。

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Lomography color negative 400。PENTAX 67 SMC Takumar 55mm f3.5を入手して初めての撮影。ここでようやくちゃんと写ってる!と思った。もう内臓の露出計は全然信用してないので、勘を頼りに露出決定してる。

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Lomography color negative 400。PENTAX SMC TAKUMAR 6×7 105mm/F2.4で撮影しているが、レンズの黄変の影響なのかかなり黄色っぽい。でも写ってる。この日も露出は勘。相変わらず解像度が凄い。

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Lomography color negative 400。PENTAX 67 SMC Takumar 55mm f3.5での室内撮影。ちゃんと写ってる〜!!発色も良い感じ。モデルの方と後ろの壁はそんなに距離はないのだけどF3.5でここまでボケるのはさすが中判…!

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FUJIFILM PRO400H。気持ちいい〜〜〜〜〜!!!写り。最高。ここらへんからちゃんとようやく全部ちゃんと写るようになる。1枚目の写真はもっとホントは真ん中のところだけに太陽の陽が差し込んでて、周りとの明暗のコントラストが出れば良かったんだけどなぁ、ちょうど曇っちゃったんだったかなぁ。それが残念。2枚目は帽子にトンボが止まった瞬間を。

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FUJIFILM PRO400H。室内での撮影もだいぶ安定して写るようになってきた。

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FUJIFILM PRO400H。まだイマイチ105mmは信用してなかったのでPENTAX 67 SMC Takumar 55mm f3.5を使って撮影。中判はひらけた場所で撮りたくなっちゃう。ぬけ感が気持ちいい。

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FUJIFILM PRO400H。引きの絵が最高。レンズ前にセロハンを差し出してみる余裕も生まれてきた。

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FUJIFILM PRO400H。日光浴させた105mmを持ち出してみた。105mmはファインダーを覗くだけでワクワクしちゃう。とりあえず露出もこんなもんかなぁ、という勘で合わせた。…良いじゃん!!!クリアになってる!と思う。いやなってるね!!2、3枚目とか最高だ。


 今はまだカメラに撮らされてる感たっぷり。PENTAX 6×7通称バケペン(バケモノのように大きいPENTAX)を使いこなすにはもう少し撮影を重ねないといけなさそう。とにかく写りには感動ものなので、これからも絶対にメインとして使っていく。こうなってくるとAEが使えるPENTAX 67ⅱが欲しいよね…それがあればもう最高だと思うんだ…欲しい。


写真を紙に出力してみよう、という話

 「良い写真」って何か、って分析するのはかなり難しい。ならばせめてどういう写真があるのか考えてみるというのはどうだろうか。どういう写真があるのかなぁと考えたときに「現実をそのまま写す写真」と「演出した写真」の二つに分けられると思う。

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 もう少し分類してみる。紙にプリントする事を前提として考えて「アルバムに入れたい写真」と「額に入れたい写真」の二つに分けてみる。

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 この分類図をもとに私のイメージで振り分けたものがこちら。(写真のジャンルはこれ以上にめちゃめちゃいっぱいあるので、これはここだなとか想像してみてください!)

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※「アルバムに入れたい」「額に入れたい」というのは紙に出力するという点では共通するので反するものではないということだけ、言っておきます。例えば私写真でも額に入れて飾りたいものも額に入れるような写真で写真集を作りたいという事は絶対あると思います。
 せっかくなので中判で撮影した写真を分類してみたいと思う。

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リアル+額に入れたい

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リアル+アルバムに入れたい

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演出+額に入れたい

のような感じ。まずは自分の撮影した写真はアルバムに入れておきたいか、大きく引き伸ばして飾りたいかをイメージしてみるのが良いと思う。もっと言えば紙に出力してみるのが一番分かりやすい。紙になった時、手に取った時になんとなく直感的に良い写真!と思えたり、そうでもないかと思ったりするのだ。紙に出力することを前提に「アルバムに入れる」か「額に入れる」かを想定して撮影に臨むとより意識的な写真が撮れるのではないだろうか。

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 ここまで書いてふと考えてしまったのだけどポートレイトってどこに分類されるんだろう。私の最初のイメージでは「演出+額に入れる」だったんだけど、「リアル+アルバムに入れる」というのも素敵だと思う。どうやら早速、上記に示してきた分類方法に例外が現れたようだ。写真について向き合って考える時間がより深みのある写真に繋がっていくと思っている。

 前回の記事でも今回もいっぱい書いてるけど、写真を紙で出力する事は本当にお勧めです!


以上、今回もありがとうございました。

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