見出し画像

短歌40「星の砂」

あなたの鎖骨を食むちいさいぼくカニバリズムの片鱗を見る

瞬きの間に新芽出る季節がぼくをぞわっとさせる芋の芽

甘えたら甘い飲み物くれる君甘すぎるからホイップ抜きで

不眠症 ピアノ教師に手叩かれリズム感ない子ねと言われて

桜餅木になっているふわふわと葉桜一番好きみたいです

車窓から雲みたいな昼の月 明日に向かうかわからぬ線路

背を向けた熊の看板夏なので柔らかい芽をいつまでも噛む

行く先にランドセル達ふたつ揺れ しゃがんでひとつ星の砂取る

行っちゃだめ行っていいのかわからずに星空の中交互通行

愛とは生活の一部ですから光射すよう米を研ぐこと

ゴミ回収時間が変わり夕方に神社の鈴のごとく鳴る音

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?