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詩8「診察室」
よあけまで起きていようか
このまま
眠れないときは
わるい事した数かぞえると言ったら先生は
僕の方がはるかに多いと仰った
診察室のドアを閉めて
先生のしたわるい事を思った
窓から見た花壇には
赤と黄色の鶏頭が咲いている
何度も読みかえさずに
わざと乱雑に封筒に入れた便箋
一枚一枚廊下に落ちて
白く光っている
踏み分けて
いえ踏まないように歩く
そんなふうにして眠りが降りるのを待つ
神様がいくつかの丘に
雲間からの光を当てるような
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