![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82477998/rectangle_large_type_2_7c3404f1d4eec60f67d3559823a46335.jpeg?width=1200)
詩24「鳥の埋葬」
鳥が落ちていた
うちの玄関フードのガラスに
よくぶつかって落ちるのだ
くちばしから小さな血
この子の内臓はどうなっちゃってるんだろう
綺麗綺麗なハンカチを用意して
庭の墓スペースにしずしずといざなう
そして埋葬
そして黙祷
馬鹿だなあ死ぬなんて
冷たい固い死骸の感触
手を洗ってもしばらく消えなかった
別に個体として愛してはいなかったけど
愛していたよ
小さないのちを
わたしの切り傷を一つあげるから
飛びなよ空を
黄色の羽ある小さい鳥よ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?