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詩24「鳥の埋葬」

鳥が落ちていた
うちの玄関フードのガラスに
よくぶつかって落ちるのだ
くちばしから小さな血
この子の内臓はどうなっちゃってるんだろう
綺麗綺麗なハンカチを用意して
庭の墓スペースにしずしずといざなう
そして埋葬
そして黙祷
馬鹿だなあ死ぬなんて
冷たい固い死骸の感触
手を洗ってもしばらく消えなかった
別に個体として愛してはいなかったけど
愛していたよ
小さないのちを
わたしの切り傷を一つあげるから
飛びなよ空を
黄色の羽ある小さい鳥よ

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