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ぽんこつ飲食店日記②~お店作り

飲食店は立地が命。
そう聞いて、場所選びに1年近くかけた。
都内各所を電車に乗り、歩いて、探し回った。
町の不動産業者の張り紙や、建築途中のビルも見て回った。
もちろん、ネットでも探した。

イメージする広さ、人通り、町の雰囲気、
それに合う物件がなかなか見つからなかったが、
やっとそれに近い物件を見つけ、昼と夜に周辺を調査し、人の流れを見て、
「よし、ここならイケるだろ」

「業種は相談」とあったため、不動産業者経由でオーナーに確認したところ、カフェバルならオケと。
あとは、家賃交渉。
「ちょっと高すぎるので、〇〇万なら(当初の2割減)借ります」
「さすがに難しいとは思いますが、オーナーに相談します」と。

で、オーナーはすぐに応諾。

うーん。不動産業者って、邪魔なだけ?
業種と家賃交渉だけで1か月以上かかった。
直接交渉させてくれたらもっと、スムーズに進むのに。
(契約書も細かいミスが沢山。うーん、世の中こんなもん???)

後でわかったことだが、やはり不動産業者は、賃料を上げたいインセンティブが強いらしい。何故なら、賃料×1か月分が仲介手数料となるからだ。
だから、家賃設定が高い。
また、少しでも高い賃料で合意できれば、オーナーが喜ぶ。他の物件も任せてくれるかもしれない、となる。
つまり、不動産業者は、貸主(オーナー)が得するように動く。
借主(私)が得することは、貸主(オーナー)が損することであり、歓迎しない。
オーナー以上にがめつい。
(漫画「正直不動産」でかなり勉強させて頂いた)

皆さん、不動産業者には注意してください!
(不動産業者の方、すみません・・・。そちらの都合もありますよね・・・)

そう言えば、単身アパートを借りる時も、「内覧開始前ですが、人気物件なので、今契約しないと借りれませんよ」という不動産業者の言うことを信じてすぐに契約してしまったが、中を見てびっくり。
ひっどい間取り・・・
間取り図だけでは分からない箇所が酷い。トイレは狭いうえ、トイレットペーパーの設置場所は異常。普通の洗濯機は入らないし、電気のスイッチの場所がおかしいし・・・
やっぱり、自分の目で見て、冷静に判断すべきですね・・・
(不動産業者の方、すみません・・・。そちらの都合もありますよね・・・)


脱線してしまったが、場所が決まり、店の工事が開始。
進捗が心配で、毎日工事を見に行くと、現場のおじさんから、
「これはどうする?」
「図面ではこうなっているが、こっちの方がいいよ」
「これ、手配できてる?」
と、質問攻め。

おい、おい、設計士と現場との連携ができてないじゃないか。

現場の質問は都度、設計士に連絡して、現場に伝えての毎日。
おかげで細かな設計が分かったり、現場のおじさんとは仲良しになって、余った材料で、台とか作ってもらったり。まぁ、いい経験でした♫。

一通り工事が完了し、オープンの日を決めて、色々な道具を揃える。

と、これが一番大変だった。

スケルトンから初めての店をやるなんて無茶したねー、と後から言われたが、そのとおり。
やることが多すぎて、頭がパンク。
会社員時代の様に、excelでToDoリストを作って管理。
毎日のように色々な場所に行って買い込んで、色々作って、、、
一番役に立ったのは、100均。
最近の100均は素晴らしい。かなり節約できた。
拘りのグラスや皿は、業務用のサイトで注文。これはかなりの出費。
仕方ない・・・。

メニュー表を作って、レシピを固めて、盛り付けも決めて、原価計算して、価格を設定して。
バイトも募集して、面接して、オープン前に練習して・・・。

もう一度やれと言われたら断ります('ω')ノ
もう二度とこんな大変なことはやりません。

会社員時代も自分が2人欲しかったのだが、この時は5人くらい欲しかった。
素人がいきなり20席超のお店を1から一人でやるなんて無茶でした。
まずは居抜きか、カウンターのみの小さなお店でスタートすべきです。

お店作りを楽しむ方も沢山いるようですが、
私にはそんな時間もスキルもありませんでした。
早くオープンしないと高い家賃が流れていくだけ・・・泣
色々やっつけで仕上げていきましたよ。

何はともあれ、オープン日を迎えます!

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