メガドライブミニ2収録タイトル「ファンタシースターII」「ソーサリアン」当時の制作者が語るデザイン制作秘話 書き手 : 山口恭史 (Judy Totoya)
今回のメガドライブミニ2の発表に
当時の開発者らしい反応イラストを
ツイートしていたJUDY☆TOTOYA
(ジュディ・トトヤ)こと山口恭史氏。
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」では
テイルスをデザインしたことでも有名な
山口氏は、今回メガドライブミニ2に
収録されている「ソーサリアン」や
「ファンタシースターII」にもデザイナー
として参加していました。
メガドライブ初のRPG
「ファンタシースターⅡ」と
ファルコムの名作タイトルの移植
「ソーサリアン」。
この2つRPGについて、
山口恭史さんに当時の
開発秘話をお伺いしました。
セガ入社までの経緯や
当時の開発現場の雰囲気など
貴重なお話をぜひご覧ください。
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夢工場で出会った「アフターバーナーⅡ」の衝撃
高校から大学に進学する時に、専門学校に行くか大学に行くかで迷いましたが、当時たまたまDAICON FILMと出会ってしまって(笑)。それで映像関係に興味が沸いて、大阪芸大の映像計画学科に進学しました。なので特別、何か絵を専門に勉強したことはないんです。実は「オネアミスの翼(1987年)」のエンディングスタッフに、実際何もしていないのですが動画として名前がクレジットされています。あの時、大阪芸大に人員募集がかかっていて、アニメーション制作会社のガイナックスの大阪スタジオ(旧ゼネプロ跡)の動画研修で参加したのですが、結局大阪スタジオを維持する予算がないので「東京のスタジオに来たい奴だけついて来い」ってなりまして。みんな(大阪で)学校があるから行けなくて1人、2人だけ行ったんです。けど自分はさすがに親に(大阪芸大の)学費を出してもらっていたので、休学までしては行けませんでした。
大学で絵と映像をやってたので、アニメーションで食べていくかな...と思っていたんですけど、ちょうどその頃ファミコンとかが流行っていて、自分の友達はゲーム会社(大阪のカプコン)に決まっていたり、友人のお姉さんもゲーム会社(大阪のコナミ)だったりしたんです。それで、友達と一緒にゲームをやったり、MSXを貸してもらったりしてました。そこで「メタルギア」をプレイしたり、いろいろなゲームを楽しんでいたんです。
まあ就職しないといけない、就職活動しないとマズいとなりまして。ちょうどその直前ぐらいに大阪で開催された「夢工場」に友達と行ったら、たまたまゲームのコーナーで「アフターバーナーⅡ」が置いてあったんです。そしたら「ヤバイ!これからゲームってグラフィックとか、もの凄くなるんじゃないか!?」と思って、ゲーム業界に将来性を感じはじめました。
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『Beep21』メガドライブミニ2臨時増刊号
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