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メガドライブミニ2収録タイトル「ファンタシースターII」「ソーサリアン」当時の制作者が語るデザイン制作秘話 書き手 : 山口恭史 (Judy Totoya) 

 今回のメガドライブミニ2の発表に
当時の開発者らしい反応イラストを
ツイートしていたJUDYTOTOYA
(ジュディ・トトヤ)こと山口恭史氏。

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」では
テイルスをデザインしたことでも有名な
山口氏は、今回メガドライブミニ2に
収録されている「ソーサリアン」や
「ファンタシースターII」にもデザイナー
として参加
していました。

メガドライブ初のRPG
「ファンタシースターⅡ」
ファルコムの名作タイトルの移植
「ソーサリアン」
この2つRPGについて、
山口恭史さんに当時の
開発秘話をお伺いしました。

セガ入社までの経緯や
当時の開発現場の雰囲気など
貴重なお話をぜひご覧ください。

※本記事はこちらから読むことができます。メガドライブミニ2についての話題が凝縮された『Beep21』メガドライブミニ2臨時増刊号はここでしか読めない当時の開発秘話が満載!メガドライブミニ2関連記事をすべてご覧いただけますのでどうぞお見逃しなく!

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山口恭史(やまぐち やすし)プロフィール
1965年生まれ
1988年 セガ・エンタープライゼス(※当時)入社 
関連タイトル
(セガ在籍時)
スーパーサンダーブレード」(メガドライブ/1988年)
ファンタシースターⅡ~還らざる時の終わりに~」(メガドライブ/1989年)
北斗の拳  新世紀末救世主伝説」(メガドライブ/1989年)
ソーサリアン」(メガドライブ/1990年)
アドバンスド大戦略 - ドイツ電撃作戦-」(メガドライブ/1991年)
カメレオンキッド」(メガドライブ/1992年)
ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」(メガドライブ/1992年)
ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」(メガCD/1993年)
魔法騎士レイアース」(セガサターン/1995年)
 等

©SEGA 「ファンタシースターⅡ 還らざる時の終わりに」(セガ / 1989年3月21日発売 / 8,800円 / 6M ※当時)
©Nihon Falcom Corporation REPROGRAMMED GAME ©SEGA「ソーサリアン」(セガ / 1990年2月24日発売 / 7,000円 / 4M ※当時)

夢工場で出会った「アフターバーナーⅡ」の衝撃

 高校から大学に進学する時に、専門学校に行くか大学に行くかで迷いましたが、当時たまたまDAICON FILMと出会ってしまって(笑)。それで映像関係に興味が沸いて、大阪芸大の映像計画学科に進学しました。なので特別、何か絵を専門に勉強したことはないんです。実は「オネアミスの翼(1987年)」のエンディングスタッフに、実際何もしていないのですが動画として名前がクレジットされています。あの時、大阪芸大に人員募集がかかっていて、アニメーション制作会社のガイナックスの大阪スタジオ(旧ゼネプロ跡)の動画研修で参加したのですが、結局大阪スタジオを維持する予算がないので「東京のスタジオに来たい奴だけついて来い」ってなりまして。みんな(大阪で)学校があるから行けなくて1人、2人だけ行ったんです。けど自分はさすがに親に(大阪芸大の)学費を出してもらっていたので、休学までしては行けませんでした。

 大学で絵と映像をやってたので、アニメーションで食べていくかな...と思っていたんですけど、ちょうどその頃ファミコンとかが流行っていて、自分の友達はゲーム会社(大阪のカプコン)に決まっていたり、友人のお姉さんもゲーム会社(大阪のコナミ)だったりしたんです。それで、友達と一緒にゲームをやったり、MSXを貸してもらったりしてました。そこで「メタルギア」をプレイしたり、いろいろなゲームを楽しんでいたんです。

 まあ就職しないといけない、就職活動しないとマズいとなりまして。ちょうどその直前ぐらいに大阪で開催された「夢工場」に友達と行ったら、たまたまゲームのコーナーで「アフターバーナーⅡ」が置いてあったんです。そしたら「ヤバイ!これからゲームってグラフィックとか、もの凄くなるんじゃないか!?」と思って、ゲーム業界に将来性を感じはじめました。

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