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酒好き主婦のときどきホテル生活 vol.6

vol.6  昭和女子は令和おばさんとなる

2022年11月初旬。街に賑わいが戻ってきた日。
[ Hotel Hankyu RESPIRE OSAKA ]

今回の逃避先

毎日買い物に来ている街のど真ん中にあるホテルで、外観は嫌というほど見てるのだけど中に入るのは初めて。
最初にウェルカムコーヒー(私は紅茶にしてもらったけど)を頂く。
今はウェルカムコーヒーがどのホテルも定番になってる。いいことだ。
午後1時チェックイン。ルームカードを受け取ってびっくり!35階…最上階だ。ドキドキしながら高層階エレベーターに乗る。
耳がツーンとする(高層エレベーターは苦手だ)


部屋に入るときはいつもドキドキする

モダンな部屋だ。
デスクが小さめ。
35階からの眺めはいい。お酒も捗りそうだわ。

グランフロント大阪のオフィス棟と手前はインターコンチネンタルホテル

一通り部屋をチェックして荷物を置いて、買い出しに行く。ここは梅田のど真ん中で何でもあるからお酒も2店舗ハシゴして買う。1軒目はお洒落なお店だったので「おつかれ生」が売ってなくてワインとちょっと変わったビールを買った。2軒目の普通のお店に行っておつかれ生だけを買う。おつまみ数種も忘れずに。
結構たくさん買って、これ全部飲めるかしら…?と思ったけど、飲めるね、案ずるなかれ。


登場人物たち

また最近大阪方面は気温が上昇してきまして...気温の上昇はうんざりなのだけど、ビールが美味しく飲めるというメリットもあるのでまぁ良しとします。
ただ、体調はだるい気がしている。やっぱりね、お料理とおんなじように熱くていいものと冷たい方がいいものと常温がいいものとがあって、季節も11月なのに夏のような暑さっていうのはやっぱり体調に影響を及ぼすのだと思うわ〜と言いながらビールを開ける。
おつかれ生です。

もう、合言葉と言ってもいいでしょう

前回割れたグラスと同じのを買った。やっぱりこれがしっくりくるわ。
ビールはほぼ一気飲み。かなり喉が渇いていた様子。缶ビール2本飲んで昼寝しようかどうしようかと思っていたけど、ロビーのラウンジに小さな庭が設えてあったのを思い出してちょっと見に行ってみようと下に降りる。
ちょうどチェックインのピーク時間のようでカウンター周りには人がわんさといた。カプセルコーヒーのサービスがあって自由にコーヒーやお茶が飲めるのだけど、すかさずアールグレイをもらって飲む。庭に面した大きなテーブルに座って庭を見ているとカウンターで何か揉め事があったらしく、おじさんがスタッフに対してクレームを言っているのが聞こえた。そこからいろんな妄想が頭をよぎりその場で、ショート・ショート『ある日のマシーン日記』を10分ほどでささっと書いた。ホテルのロビーっていろいろあるなぁって感じで書いた。

ロビーの一角にある休憩所

デートに良さそうなホテル。
デート...なんて気恥ずかしい言葉なんでしょ。今の若い子もデートなんて言葉使うのかしら?若い子の知り合いがいないからわからないけど、今の私たちの年代が使うと淫靡な感じが止まない。考えすぎか?
妄想癖のある私のことだから、きっと考え過ぎだろうな… キャハ。

夜はしゃぶしゃぶを食べに行く予定なので、ちょっとひと眠りしよう。
夕方5時過ぎに目覚めて、窓の外を見るともうすっかり夜。
夜の景色も綺麗。人間ってなんでこのキラキラが好きなんだろう。よくよく考えてみるとこれは自然のものではなく、人工的に作られた光なのに。『自然に飛ぶ鳥より人工的に飛ぶ飛行機の方が綺麗だ』と言った有名人の方(誰だったか忘れた)がいたけど、気持ちはわかるような気がする。


キラキラピカピカ

シャワーを浴びてお化粧をし直して、「しゃぶしゃぶ萬野」に晩ごはんを食べに行く。

ひとりしゃぶしゃぶだよ。嬉しい。ゆっくりマイペースで食べれる。
生ビール何杯飲んだかな、ちょっと忘れた。〆のうどんも完食して満足。
ここのスタッフさんたちはすごくいい人ばかりで時々お邪魔するけど、どんな時も丁寧親切で感激する。
今日もいい人たちだった。
夜風にあたりながら夜の散歩…といきたかったけど、人が多くてそんな夜風がどうのこうのという雰囲気じゃなかったのでささっと部屋に戻る。

テレビでお気に入りのドラマが始まった。それと同時に私の夜の宴会も始まった。しゃぶしゃぶで宴会は終わったのでは?と思っている人がいたら考えが甘い。あれはあくまでも晩ごはんです。


Santero Pinot Chardonnay Spumante

これはスプマンテといってイタリアのスパークリングワインの一種です。本来のスパークリングワインよりアルコール度数が少なめのなのが特徴で軽く飲みたい時にちょうどいいのかな…すみませんダメだと思いながら蘊蓄語っちゃいました。←嫌な奴。
ドラマを見ながら飲む。柿を食べる。柿がおつまみになるなんて初めて知った。美味しい。
思えば、柿は料理にも使うからおつまみにしても合うのはあたりまえか。

カットフルーツ・柿

続いてちょっとネーミングが気になって買った『悪魔のビール』というビール。ネーミングもそうだけどパッケージも変わっている。それに作っているのが日本酒メーカーの黄桜。
綺麗な色。赤と琥珀を混ぜた感じ。お味は少し濃いめで夜遅くに飲むのにちょうどいい。いいかもと思うけど、どこにでも売ってるかというとそれが難点。どこででも売って欲しい。


黄桜製悪魔のビール

予定のドラマが終わって、その後のテレビは面白くないからAmazon primeで映画を見る。見ながら寝てしまった(夜中に起きてちゃんと歯磨きはした)お水を一気飲みして朝までぐっすり。


2日目。
6時半起床。
シャワーを浴びて簡単にさっさとお化粧して、朝ごはん。
ラウンジにある『クオッカ』というレストランで食べる。前回の食べ過ぎで後悔しているので今回は和食だけにした。
焼き鮭が抜群に美味しかった。

並べ方にセンスがないなぁ
レストランクオッカ

チェックアウトは午後3時まで延長してもらっているのでまだまだ時間はたっぷりある。
朝食後、YouTubeをザッピングしていたら、『骨盤の歪みを直す』というチャンネルがあって、それを真剣に見始める。
常々、左側に不調(腰痛、膝痛、足底筋膜炎など)が出やすくて、ずっと左側に何か問題があるのだなと思っていたけれど、今回このYouTubeを見てそれは大きな間違いだということがわかった。結論から言うとね、左に不調が出るのは左が悪いわけではなくて、右が悪いからなのだそう。だから痛い方ばかりをケアしても意味はなくて痛くない方をケアしなければいけないんですって。目から鱗だわ。
それで、それをケアする体操があってホテルの部屋でやってみたけど基本姿勢すらできない自分に、あぁ涙よ。
基本姿勢、基本姿勢、それをできるようになるにはあとどのくらい?そう考えるとまた涙…
お酒飲みながらこんなこと言っても説得力がないけど、ちょっとちゃんと学習して骨盤の歪みを直していこうと思った。もう見かけだけ取り繕ってもどうにもならない年代だもんで、基本をしっかりやろう。
『本当の悪は反対側にいる』それだけでも今回知れて良かった。

と、思いながら昨夜飲み残したスパークリングワインを飲む。
そして、しばし読書。

11時半、ホテル近くのパン屋でサンドイッチを買ってくる。ラムレーズンプリンはデザートで。
まだ飲んでなかった赤ワインと共にお昼ごはんを食べる。以前の缶入りワインは不味かったけど、技術が向上したのか最近のはすごく美味しい。

ガルナッチャ品種の赤ワイン

サンドイッチ&赤ワインとラムレーズンプリンをペロリと平らげる。そんなに動いてないのになんでこんなに食欲があるんだろうか?まぁいいね「食欲ないの〜」と言うより「食欲あるよ〜」と言う方が気持ちいいしね。
そういえば昔(私がまだ中高生だった頃)は、女子はあんまり食べない方がモテた。男子とデートしても「私、食欲ながないの〜」と言う方が良いとされてて食べ物もわざと半分残したりしてね…もちろん演技なんだけど。あの頃はそんな馬鹿みたいな暗黙のルールがあったのよ。ほんと馬鹿。今はそんなこと言ったら「体調悪いなら帰って寝た方がいいよ」とか言われそうだね。それに関係しているがどうかわからないけど、しょっちゅう手や足に包帯巻いてきていた女子がいたな。怪我なんかしてないのよ、演技。そうするとさ、馬鹿な男子が「どうしたの、大丈夫?」と寄っていくわけよ、それを狙ってるの。これもほんと馬鹿。でも昭和の女子はそういう意味では大変だったんだな。モテる=男子にモテるという構図が出来上がっていたからさっ。昭和は摩訶不思議な時代だった、確かに。
今の、モテる=無限の可能性じゃない?

またしばし読書&昼寝。
午後2時半に目覚めて軽くシャワーを浴びて帰り支度。この辺りからいつもそろそろ終わりかぁと思いテンションがさがってくる。
冷蔵庫にハイボールが1本残っていた。あらまぁ私としたことが。氷をもらってきてチェックアウト前に飲み干す。
これで完飲。めでたたし。

午後3時ちょうどにチェックアウト。
ホテルのスタッフは言う。
「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」
私は帰るのだけどまた来たくなる魔法の言葉だ。

Good bye days

肩にかけたカーディガンをバックの中にしまう。
歩いて10分足らずの家に帰り着くと、さぁ現実。


あとがき
今回も特に意味のないダラダラとした酔っ払いの戯言を読んでいただきありがとうございます。
ホテル生活を重ねるごとに、解放されていく自分がいます。
特に意味もないことを考えるというのがいいのかもしれません。開放され切った後に何が残るのか楽しみになってきました。
いつものことながら本文に書かれていることは正直な気持ちです。
反対意見をお持ちの方もおられると思いますが、「またこんなこと言っちゃって、馬鹿なんだからぁ」と、おおらかな気持ちで受け止めて下さると幸いです。
なお、この文章はボイスレコーダーをテープ起こしして書いているので、所々変な表現になっていることがありますがご了承ください。

もうすぐ冬?と思った前回。そんなに甘くはありませんでした。寒い地域に住んでいる方々は想像もつかないでしょうが、まだ夏服で過ごしています。
買ったばかりのセーターもまだ袖を通さぬままで寂しいです。
それでは、また次回。


vol.1〜vol.6まてマガジンに収録


読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。