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無意識だけが活性化している

2020.7.16(木曜日)After Birthday

お正月とか誕生日の後とか、やたらとやる気満々になることがある。お正月には1年の目標など真新しい手帳に書いてみたり、箱根駅伝に触発されてわけもなく走ってみたくなって「今年は市民マラソンに出場しようか...」などど思い描きながら外に出て走り出すと、自分で思うほど自分は走れなくてハァハァゼィゼィ言いながら数分で歩き出してしまうことはよくある。真新しい手帳に書かれた1年の目標も春ごろになると読み返されることもなくなり、「今年はダイエットを頑張る」と、一番上に書きながらたぶん体重はまた増え続けている。まぁこういうところが人間の可愛さでもあるのだけど。

実際に目標に向かって頑張る人もいるし、ちゃんと目標を達成する人もいるにはいるが、ほとんどが「目標」ってあってないようなもの。ましてやお正月の手帳に書く目標は「できたらいいなぁ〜」くらいのものだと思う。

それと同じように誕生日に掲げる目標もそれと同じようなことが言える。誕生日パーティを開いてもらって、必ず友人たちに聞かれる「これからの目標は?」センスのない質問だと思うが、これがお決まりも質問だから誰も何も言わない。結婚式で「どんな家庭を作りたいですか?」と同じくらいセンスがない。私は昨日誕生日を迎えて、やはりその質問はいくつかもらった。気の利いた返事を考えるのもめんどくさく、ウケを狙うほど若くはないので、「平凡に暮らせたらそれでいいわ」と面白くも何ともない返信をする。そうするとみんな「そうよね、それが一番よね」と言ってくれる。みんなわかってらっしゃる。

今日のスケジュールを確認するためにスケジュール帳を開く。

あらあら不思議。7月16日の一番上に「今日からちゃんとする。」とカラーペンで書いてある。いつ書いたのが記憶にない。何ヶ月も前に誕生日を意識してそう書いたのか、昨夜酔っぱらった時にそう書いたのか、どうせそんなことだろう思うのだが、そんなことより、ちゃんとするって「ダイエットする」「市民マラソンに出る」よりかなり低い発想にある目標。こんな記事を書いていても私ってそんなもんだ。そういえば、高校生の時に立てた目標が、「世界を股にかけた大女優になる」ってことだったなぁ。それは無謀な目標ということですぐに抹殺されてしまった。その次は「世界を股にかけたプロデューサーになる」だった。若い頃は世界を股にかけることを夢見てたらしい。そんな無謀な目標から「今日からちゃんとする」に至るまで、私はちゃんと歳を重ねた。だからもういいね、目標なんてなくてもいいと本当は思っている。でも無意識の暴走だけは管理できない。

昨日は誕生日ということで家事をサボらせてもらったけど、

今日からはちゃんとする。

いい塩梅で暮らしていこう。


読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。