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褒め合うことの、儚さよ

2023.7.12 the ego-stroking trap

脳ドックを予約した。
誉め殺しの人に会う。

ふと思い立って…
というのは半分ウソである。
朝、テレビで…
『人間の体をつかさどっているのは脳です。手や足が動くのも脳が指令を出しているからです。ご飯を食べるのもそう、会話をするのもそう、好きとか嫌いとかの感情もそうです。だからね、皆さん脳を大事にしましょう』的なことを言っていた。
確かにそうだ。今まで他の臓器に関してはあれやこれやと手厚く介抱をしてきたが、なぜ脳を大切にしなかったのかと我に返った。
それで脳がどんな感じになっているのか(悪いところはあるのかないのか)知るためには…と考えて脳ドックにたどり着いた。
ネットで検査機関を検索した。
値段がピンキリなのが気になる。小一時間ほど検索に明け暮れて、結局家から一番近いところに決めた(値段は高めだったがランチが付いているというので決めた)
電話で予約したが受付の方も感じが良くて良かった。
予約可能な一番早い日にしてくださいと言ったが、早くても7月25日しか空いてないとのことだったのでその日にしてもらった。
だま受けないないのに予約しただけで何だか頭がスッキリした。単純。

スッキリした頭でスーパーに行く。
暑さが半端ないので60歩スーパーに行った。
焼肉にしようと思ってお肉売り場をうろうろしていたら、同じマンションの誉め殺しの人に会った。
この方は気持ち悪いくらいに相手を褒めまくって相手をどん底に落とすということで有名な方。
「あらっ、イトカズさんじゃない。すごい素敵な方がいるわモデルさんかしら...なんて思っていたら、イトカズさんだった。素敵なお洋服だわ。とても似合っている」なんてことを平気て言ってくるから怖い。
そんなこと1ミリも思ってないことはわかっているので適当に「はぁ、ありがとうございますぅ〜」などと返事をしながら「その手には乗らないわよ」と心の中で思う。
「あなたこそ、背が高くてスレンダーで羨ましいわ〜」と誉め殺しのお返しをする。
でもこの方はスポーツをやってらっしゃって均整のとれた体型をされているので、私の言ってることはウソではない。
でも相手の見た目を褒め合うって今の世の中ナンセンスだし、あまり大人がする賢い会話じゃないな。
これからもこの方に殺されないように注意しなければと思いながらスーパーを後にする。

そう、今夜は焼肉。
張り切って食べよう。




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