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娑婆っ気の頭に雨がふる

2023.8.22 (火)  Petrichor


やることは山のようにあるのにも関わらず、やる気がないものだから、結果的に今日は私はものすごく暇である。

昨日の指の話だが、少し痛みは引いたような気がする。
治りつつあるのか、痛みに慣れてきたのか定かではない。
女の身体はいつもどこかが痛い箇所があるものだが、こうやって痛みに慣れて痛みを痛みとも感じなくなってきているのかもしれない。
まぁ、それはそれで良しとしよう。

朝ごはんを食べているときに夫が突然「アルメニアに行く」と言い出した。
もちろん仕事絡みだが、予算が降りれば行くらしい。
アルメニアに対する知識は「ユーラシア大陸にある」ということくらいしか知らない。美味しいものはあるのだろうか、美味しいお酒とか…
さっそくネットでお土産は何がいいかチェックする。
土着品種であるカングン100%で造られた美味しいワインがあるそうだ。
それにしよう。
予算、降りればいいに...と願う。

お昼に釜揚げうどんを食べながらWORLD NEWSを見ていた。
ちょうどフランスのニュース番組をやっていて、かなりの時間を割いて猛暑の話題に触れいていた。フランスも日本と同じような猛暑で昼間は街を歩く人も少なく、エアコンがない家に住む人の苦労や、屋外で働く人たちへの会社側の対応、高齢者の熱中症患者の増加など日本と同じだなと思いながら見た。
気になったのはフランスの中でもローヌ地方の気温が高いようで、ローヌはいいワインがたくさんある地方だ。今年のワイン用の葡萄栽培は大丈夫かなと心配になる。こんな時でも酒の心配する私は、なんだかんだ言っても娑婆っ気たっぷりだ。とりあえずお酒があれば当面は生きていけるだろう。

スーパーに行こうと思って準備していたら遠雷が聞こえる。
空を見ると暗黒のミルフィーユのような空。
雨がやってきそうだ。
へろへろとスーパーに行く。
買い物が終わって外に出たところで雨が降り出した。
雨の中を歩くのは久しぶり。
*ペトリコールの匂いがする。
この匂いは大好き。
子供の頃の夏の終わりの匂いがする。
雷も鳴り、激しい雨で足元はびしょびしょになったけど、ちょっと嬉しい帰り道だった。

雨が落ちてくる寸前の街



*ペトリコール(ギリシャ語)
 土まじりの雨の匂いのこと。
 夕立などで乾いた土地に雨がふり始めたときの匂い。




読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。