見出し画像

墓参りは、風の便りでなくてはならない

2022.3.28(月曜日) visiting a grave


車に乗って墓参りに行く。

1週間遅れだ。
お彼岸の時は、個人的になんやかんやと忙しくて行くことが叶わなかったが、正直に言うとそれほど気にはしていなかった。
しかし墓地をざっと見回してみると、他の方のお墓はきっとお彼岸の時にみなさんが来られたということがはっきりわかるほど、綺麗に掃除してありお花もいけてありでとても綺麗なのだが、いざ我が家(夫の先祖)のお墓を目の前にしてみると、雑草は生えているし水はなくなっているし鳥のフンなどが落ちていてなんだか可哀想になった。やっぱり無理してでもオンタイムに来なきゃいけなかったのだろうかと思う。
「遅くなってごめんね〜」と言いながら掃除をして花をいける。
当然ながら「あぁ、待ってたよ〜」という返事はない。
やっぱりお墓というのは死んだ人のためのものではなくて、生きている人間の自己満足のためにあるのだなと思う。
自分がいかに納得するかというための何か…

次は少し移動して、私の先祖のお墓へとはしごする。
ここのお寺は管理費が高いだけあって綺麗に整備されてて、雑草もなければ鳥のフンもない。
比較的綺麗なのだが「遅くなってごめんね〜」と、また言ってしまう。
ここも「あぁ、待ってたよ〜」もなければ、風がそよいで何かを知らせてくれるわけでもなかった。

帰りにお寺の近くのファミリーレストランに行って、カニチャーハンとハンバーグとカニクリームコロッケとサラダが乗っかったお子様ランチのような大人のランチを食べる。こんなの食べきれないと思ったが食べれた。
(そのあと胃もたれした)

帰宅したら嬉しい知らせ。
映画「ドライブ・マイ・カー」が、アカデミー賞の国際長編映画賞を受賞したとのこと。
そんなにすごい派手な映画でもなくテーマもシンプルな映画だが、今までの日本映画とは違った作り方をしていて、センスの良さを感じていただけに今回の受賞はすごく嬉しい。
これを機会にまた日本映画が少しでも進歩していけたらいいなと思う。

大阪の桜は七分咲き。
晴れた日より今日のような曇天の元に咲く桜が妖艶。
桜はやっぱり100%女なんだなと思う。
まだ胃もたれが治らない。
幸せな悩みだ。





読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。