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うやむやを俯瞰する

2023.1.26(木曜日) An Inconvenient Truth

雪は一粒もないが街は冷えている。
普段ダウンジャケットは着ないタイプなのだか、今季初めてダウンジャケットを着た。
白色のダウンなので、通りでショーウインドウをチラッと見ると、そこに映る自分の姿が同じような白いパンツを履いているせいもあり、全身真っ白でシロクマみたいだなとひとり可笑しさを噛み殺している。

本来ならば今日〜明日とお伊勢さん詣でをしているはずだったが、現地に雪の予報が出ていたこともあり、途中で電車が止まるなどのアクシデントも無きにしも非ずで日程を変更した。
2月の初旬に先延ばしにしたけど、またその頃寒波がやって来るという噂を聞いて、さてそれもどうなることやらと気を揉んでいる。
先日の寒波の余波はいろんなところに広がっていて、SNSでは「マスコミに脅かされたけど、大したことない。いろいろ準備して損したわ」「気象庁、大袈裟なんだよ、巻き込まないでほしいわ」という意見もあれば「大したことないと軽くみていたけど、数時間電車に閉じ込められて参った」という意見もありさまざま。
後者はともかくとして、前者は「大したことにならなくて良かった」「無事で良かった」という気持ちにはならないのが不思議だ。
どこまでも自分主義なんだなぁと思う。

気まぐれでいつもと違うカフェに行ったら、見事にご年配の方ばかりで驚く。私より若い(と思われる)人はひとりもいなくて、コーヒーを運ぶのにも危なっかしい。「お手伝いしましょうか」と声をかけたくなるくらい。
この中に入れば、私もまだ若者の部類に入るのを少し喜びながらも高齢化社会を目の当たりにしたようで後にどっと落ち込む。
途中で「あっ、若者が来た」と思ったら、ここのスタッフさんでちょっとがっかり。
あと数年もすれば、こういう光景が当たり前になってしまうのだろうな。
小一時間ほどカフェで仕事をして、帰りにスーパーに寄って晩ごはんの食材(今夜はクリームシチュー)を買う。
スーパーの帰り道、前を歩く女性がすごくスタイルが良くて髪が綺麗で颯爽と歩いているからモデルさんかな?と思って後ろをちょこまか歩いていたら、行く方向がずっと一緒。
同じマンションの人だった。エントランスの鍵を開けようとしたら
「私、鍵すぐ出せますから」と言って開けてくれた。
「ありがとう」と言って中に入ると「今日も寒いですね〜」と普通の会話。
普通の会話をこだわりなくできる人は好き。
気取ってるのも嫌だし、取ってつけたようなお愛想も嫌。
普通がいい。

部屋に戻ったらカラスの空中回転ショーがまた始まっていた。
10羽ほどいる。
よっぽど冷たい風が好きなんだなぁ(確かな生態は知らないのだけど)





読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。