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祭囃子は遠くにありて思うもの

2023.7.24 (月) Summer festival

天神祭の宵宮祭が今朝から始まった。
窓を開けると(窓を開けなくても聞こえているが)否応なしにお囃子の音が聞こえてくる。
ベランダに洗濯物を干し終わって、しばらくその音の鳴る方を見る。
法被姿の男衆が集まって太鼓や笛や鉦で、息せい引っ張り盛り上げてらっしゃる。今日の宵宮祭から明日の本宮祭まで、このお囃子の音が絶えることはないだろう。
この暑さに輪をかけて大阪が暑くなる2日間だ。
その渦の中に入る気力はないが、少し離れたところからお囃子と掛け声と奉納花火の音を聞こう。

今、気がついたのだが、お囃子も太鼓や鉦の音が止んで笛だけになると途端に物悲しい感じになる。
遠くにいる帰らぬ人を呼んでるような悲しい音色。これも嫌いじゃない。
村の祭りは基本的に収穫祭で、町の祭りは基本的に疫病退散が目的であると、以前どこかの神社(どこだったか忘れた)の方に聞いたことがある。
物悲しさを感じるのはそういう意味合いもあるのかとふと思った。
まぁ音楽の音色というのは聴く人の気分によって変わるから正解はどこにもないのだろうが…

天満宮

午後、あることを思い出して『女性ファッション雑誌の裾野』というエッセイを書こうと思って書き始めたのだけど、うまく自分の言いたいことがまとまらずに結局途中まで書いて保留にした。
日記と違ってエッセイは自分が言いたいこと伝えたいことがはっきりしていないとまとまらない。仮に上手な文章を書けたとしても何が言いたいのかが伝わらないとダメなのだ。
今回はその言いたいことは自分ではわかっているのだけど、それをどう表現していいのかがわからなかった。
そんなこんなでちょっとヘコむ。

気を取り直してスーパーに行く。
スーパーの前を法被を着た天神祭の子供神輿が威勢よく通った。
それを見ていた小さな子供が母親に「私もやる。あれやりたい」と駄々をこねていた。母親は「今度やってみようね」となだめるが「いや、今やる」と泣きそうになりながら母親に訴えていた。
かわいいなぁと思って見る。
子供たちはキラキラした目で神輿を担いでいるが、それを誘導する大人たちは「暑いなぁ」という気持ちを隠せないでいる。
裏通りでは夜店の準備が進められていた。
金魚すくい、スーパーボールすくい、ベビーカステラ、かき氷、唐揚げ、焼きそば、綿菓子、りんご飴…準備中の中を歩いて帰る。
夜になるとこの通りも歩けないほどの賑わいになるのだろう。

夏、真っ盛りだ。



読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。