あなたの幸せプラン考えました!という声が聞こえてきた話。
これは、モーニングを友人としていたときの出来事。
どこにでもあるような駅中の、インスタ映えからは縁遠いようなチェーン店みたいなところに入店後目に止まったのはメガネをかけた20代後半ぐらいの人でした。
待ち合わせ的な雰囲気で、でもなんか気になりました。
ぺっこぺこなお腹を満たすために、頼んだのは“たまごサンド”厚焼きたまごの
たまごサンド。厚焼きです、絶対に美味しいんです。だってたまごが厚焼きなんですもん。
友人にマンゲキポップアップのグッズをお付き合いしてもらった日の出来事なので、わたしは多分見取り図の話をにこやかにしていたと思います。
そんな中、颯爽と現れたのが
遊び心しかないスーツinタートルネックマン!
一瞬でわかりました。
なんか、これ
なんかこれ、危ないやつなやつのやつな気がする!
人間瞬時に感じることってだいたい当たるんですよ、生きてきた経験値としてこの男の人はなんかクサイ!
ぷんぷんしてました、関わらない方がいい系の香り。
そこから私の耳はもぅ
そっちにダンボ状態です、心の中ではもぅダンボぐらい耳デカくて飛べるぐらいのダンボ。
話をしながらも、ほぼほぼそっちが気になる。
紹介してもらった話から、それぞれの生い立ちを話し出したところで
「なぁ、あやしくない?」
と、何がとは言わず友人に言うと
「私も思ってた」
やっぱり!
だって
遊び心しかないスーツに、タートルネックだもんね!!!!髪の毛ジェルでガチガチだしね!
て、興奮気味に前のめりで言いました。
いやだって
はじめましてから生い立ちの話することある?
なんの、紹介?
そこから私たちもふざけた話を繰り広げてましたし、そんなにそっちの会話も聞いてなかったんですが
ふとしたときに
「でね、僕の夢は…」って聞こえてきた時
初対面で壮大な夢語りだすやん。
と、友人と目が合いました。
「夢語り出したで」「やばい、初対面であんな壮大な夢語ることある?」ってヒソヒソとわたしたちは笑いを噛み殺しながら聞いていました。
「人を幸せにしたい、そう思っていまして」と遊び心しかないスーツマンが話し出して
そのあと
「そこで〇〇さんの幸せになるためのプランを考えてきたんです!」
と、クリアファイルから書類を取り出しました。
飲んでたコーヒーをこぼしそうになりました。
あかんやつや!
絶対あかんやつや!なにがどうとうまく言えないけど、言いたくないけど、これは間違いなく騙されてはいけないやつです。
「幸せになってほしい!そう思う友人やご家族、祖父母様にも是非!勧めてあげるといいと思うんですね!」
絶対に勧めたらあかんやつ。
絶対のやつやで!
と、私も友人も思っていましたがメガネの方は真剣に聞いてるご様子。
友人がこっちにいなくて、とかコロナで職が、などおっしゃってたので
心に余裕がないのかもしれないけども!こんな!そんな!陳腐な言葉に騙されないで欲しい。
もしくはダメなことだとわかっていてやるのなら、本当わたしのなかの侍がその心を斬ってやりたいよ。
赤の他人が他人の幸せプラン考えることなんてないからーー!
もぅ叫びそうでした。
だが、ここで気づいたんです
よく見たら周り
めちゃくちゃみんなクリアファイル取り出してるし、同じ感じする。
「あれ?ここそういう感じのとこ?」って2人で目を見合わせましたね。
そして、モーニングも食べ終わりましてね
わたしもずっと言いたかったことを友人に切り出しました。
「あんな、厚焼きたまごのサンド
無味やった」
重みある空気感で、言うか悩んでたことを言いました。でも我慢できなかった。なんの味もしないたまごサンド食べたことありますか?ありません。の即答がわたしのなかで繰り広げられていて
でもいまモーニング美味しそうに食べている友人にこの無味を伝えることはいけないことでは?
の葛藤のなか
いや、でも無味すぎたし言おう。
ってすぐ我慢の白旗あげました。
そんなモーニングタイム、他人の幸せプラン考えました!のフレーズには騙されないこと無味のたまごサンドがこの世には存在することを学べました。
そこを出た後も「二度とあそこ行かんと思うけど、あそこ連れて行かれたらヤバい人ってことかも」と思いましたね。
世の中にはいろんなこと起きますね!
わたしは遊び心しかないスーツマンには騙されないように!暮らしたいと思います!
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