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スズメバチネット考

倫理学に於ける重要な概念は「中庸」です。何事も過剰であってはいけないし、また不足であってもならない。悪とは過剰か不足に宿り、善は中庸に宿るという思想です。いろいろと過不足だらけな私にとって、倫理学はいまこそ真剣に学ぶべき学問かもしれません。

今日は知り合いの養蜂家とスズメバチ防除用ネットのマス目のサイズに関して1時間以上も長電話をしてしまいました。それなりに試行錯誤している人と話をするとお互いの実体験の中での話が出来るのでしっくり来ますが、実体験の無い人と話をしても全くしっくり来ません。養蜂に限った事ではないですが、経験こそが全てです。

スズメバチ防除用のネットのマス目は9mm、11mm、12mm、15mmといろいろありますが、スズメバチを防御しようとマス目を小さくすれば、ミツバチも出入りし難く、ミツバチが出入りし易いようにマス目を広げればスズメバチの侵入も許す事になり、なかなか最適なサイズが見つかりません。また、巣箱とネットまでの距離が長ければ長いほど良いですが、当然コストも掛かります。

ところで、私の知る限り、優れた養蜂家の方はスズメバチネットなどに頼っておらず、網を使ってスズメバチを一匹一匹捕えています。スズメバチ対策という行為に関しても超過と不足と中庸があるとすれば、やるべき時にやるべき事を行い、必要以上の事はしないという事が中庸を行くという事であり、正しい行いであるという事です^_^


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