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メンガタスズメ

先日いつものように巣箱の内検をしていたら、巣門のところでメンガタスズメがお亡くなりになっていました。おそらくハチミツを求めて、夜中に巣箱に侵入しようと試みて、働き蜂の総攻撃に遭ったのだと思います。メンガタスズメは不吉な蛾だと言われてるみたいですが、養蜂をやっていると普通に見る光景です。

ちなみにメンガタスズメといえばアンソニーホプキンスとジョディフォスターの名演で有名な例の映画に登場し、ポスターでは背中のドクロ模様がサルバドールダリの絵とコラージュされた結果、異常なまでに芸術的(?)な蛾になってしまいました。実際の背中の模様は、どう見てもマスクを被った競走馬のようにしか私には見えませんが。

人間の想像力とデザインの力って凄いです。

ところで、巣門で死んでいるメンガタスズメを見ると思う事が3つあります。一つ目は、こんなに大きな体なのにこんなに小さな巣門に入ろうとする気持ちがまず凄い。二つ目は、ミツバチにやられると分かっているのかいないのか、あまりに無謀すぎる。三つ目は、利益を脅かす相手に対しては誰でもあろうと徹底抗戦するミツバチって、やっぱり凄い!

成熟途上にある人間社会は、自国の利益を脅かす相手に対してどのように対応するべきなのでしょうか。本質的な意味で成熟した社会とはどんな社会なのか。社会性動物でありながらも、大きなミツバチには決してなれない人間の活路はどこにあるのか。

人間に備わっている想像力を最大限に駆使して、しっかりと考えていかなければなりません。

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