ゆきばち

もちもちのもちが食べたい

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シナリオとケツ叩き

 いったん頭を休ませられるかと思ったら、ちょっとしたボーナスタイムが発生して向こう1年はまた諸々書いたら推敲してもらえる機会があるらしい。というわけで(?)ケツ叩きもかねてだいぶ前に書いた脚本を1本放流することにした。読んでもらえるとちょっとやる気が出るので……  少年ドラマシリーズとかドラマ愛の詩あたりの雰囲気を目指したやつ。書いたときはトム&ソーヤ1巻の気持ちだったけど、今見ると地下探検というより『おしいれのぼうけん』がやりたかったのかもしれない。時間制限と想像力の限界

    • 隅の風景

      ・行きつけの居酒屋(いまはもうない)  大学時代に先輩たちとよく行った小さな赤ちょうちんの居酒屋がある。ただし、いまはもうない。入口の引き戸はたてつけが悪く、入るときにも出るときにも引っかかってガタガタ鳴いた。6~7人分のカウンター席とテーブル席が2~3、あとは畳の座敷があり、頑張れば30人程度は入ったんじゃないかと思う。カウンターとテーブルと椅子はどれも使い込まれた木製だったが、飴色とは言い難く、撫でるとニスの剥げでがさがさしていて、椅子に至っては座るたびに軋んでいた。ト

      • 飯と煩悩

         料理に関する煩悩ほどお手軽で厄介なものはないと思う。  食べるという行為自体のハードルは低いのだが、その割に一度食べたら忘れられない料理が世の中には多すぎる。全国各地、海外にだっておいしいものは存在していて、その場所に行きさえすれば食べられる。が、もう一度体験するのは意外と大変だということをいつも忘れてしまうから、どんどん煩悩が増えていく。  対象が食品そのものであれば通販でなんとかなることが多いが、料理となると店か人に縛られてしまい、距離があるほど「おいしかった記憶」

        • サンドイッチと思春期

           歯をミシミシ言わせて食い千切ぎらなくてはならないタイプのパンが好きだ。表面のカリッとしているところが上顎に刺さるくらいの攻撃力であってほしい。そういうパンでサンドイッチを作るのが好き。といってもサブウェイの「野菜たっぷり健康だぜ」みたいなものを作るわけではない。大体作るのはヤマシタトモコ著『違国日記』で出てきた不良の弁当みたいな、好きなものしか挟まないサンドイッチだ。  元々サンドイッチにはちょっと苦手意識があった。なんでかというと、レタスとトマトがそんなに得意ではないか

        シナリオとケツ叩き

          シナリオとスペインメシのはなし

           スペインは好きで何度か行ったが特段詳しいわけではない。百聞に一見はしかずといえど、なんにも知らんと見に行ってもしかたがないなと毎回思うので、やはり百聞というか下調べは必要である。  とはいえただ調べるだけでもつまらないので、スペインを舞台に話を書けば下調べで知識は増えるし書く練習にもなるなと考えていたところ、昨年度末に30分ほどのシナリオにすることになった。結果としては反省点の塊になりボッコボコにされたのだが、せっかく書いたブツをお蔵にするのも悲しいので読まれなくてもいい

          シナリオとスペインメシのはなし