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数字を追いかけない生き方

2020年も12/365を過ぎました。年々、一年が3か月ぐらいの感覚で過ぎていくのが恐ろしい。とはいえ、ぼーっと生きていくわけにはいかないので、遅ればせながら、2020年の目標を立てました。意識的に目標を立てよう!と思って立てたわけではないのですが、新しい年になり10日程生活する中でなんとなく今年はこういう風に生きていこうかなと方向が定まっていった感じです。

タイトル通りですが今年は「数字を追いかけない」生き方をしようと思っています。これは今年に始まったことではなく、実はここ数年ずっと考えていたことなのですが、私たちは生きているとどうしても数字というものに振り回されてしまうことが多い。わかりやすいところで言うと、年齢です。特に30代になり感じたことなのですが、この年齢だからこうしなきゃいけない、こうあるべきだということが増えたように思います。もちろん年齢を重ねれば背負うもの多くなってきますが、その年齢故に背負わなかったものまで人から指摘されたり、見せつけられたりします。女性なら、35歳を超えると特にいろんな場面で「背負わなかったもの、背負い損ねたもの」が浮き彫りになってきます。私の場合は結婚と出産でした。昨年、私はこの35という数字に振り回された結果、急かされるように出会いを求めました。急いで背負い損ねたものを背負おうとしたわけです。ありがたいことにたくさんの出会いがありました。しかし、どの出会いも私が思うような結果には繋がりませんでした。それもやはり数字に振り回された結果、そうなってしまったのです。35という数字、正確にはここに+2の37という数字はあまりにも沢山の現実を見せてくれました。昨年、私は自分の年齢と今後を見据え、子宮の検査を受けることになりました。何もないだろうと思っていましたが、やはり年齢故にいろんな病気が見つかり、年齢故にいろんな現実が見えたのです。ここでも35という数字が登場しました。医者は「35を過ぎると妊娠率は一段と低くなる」と言い「37歳なら急いだほうがいい」と言いました。そしてその後の血液検査でも「ホルモンの数値」が思わしくなく、結果、私はこの数値に振り回され、落ち込み、今まで検査を一度も受けずのほほんと暮らしていた自分を責めました。その時付き合っていた人は私よりも年上でしたが、子供を切望している人でした。お互いの年齢を考えればすぐにでも一緒になるべきだったのだろうか。でも彼にとっては確率的に子供をたくさん産める女性と一緒になるべきなのだろう。そう思い私たちは別れを選びました。

 年齢、時間、数値、体重、点数、お金、私たちは常になにかしらの「数字」に振り回されながら生きています。もちろんこれらの数字は生きるための指標でもありますが、この数字に苦しめられることもあります。だからこそ今年は、少しだけこの「数字」というものを自分から遠ざけたいと思いました。数字を追いかけない、そして追いかけられない、そんな風に生きたいと思いました。

 上手くいくかどうはわかりませんが、今年もきっとあっという間に過ぎて、来年の今頃には「数字を追いかけなかった」自分がここにいますように。背負わなかったものをわざわざ取りに行く自分ではなく、背負ったものを自分の力に変えられる自分になれますように。

 

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