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àtoaに気をつけろ~はしゃぐな危険~

仲良くしてもらってる顔が大好きな先輩(♀)が、一緒にàtoaに行ってくれたので会社で自慢しまくってたときのこと。

「えーよかったね!」
「いいでしょ~!めっちゃ楽しかったです」
「あの丸い水槽が有名な所でしょ」
「そう~………」



あれ?
見てないな????



そう、àtoaーー三宮にあるアクアリウムとアートが融合した新しい水族館ーーで有名なのは、大きな丸い水槽である。
私は事前情報を得ないタイプだが、それでも知っていた。
それぐらい、àtoaといえばアレだ。

え、嘘じゃん。なんで見てないの?
だって………だって、入館料2,600円もするんだよ!!!???


ともかく、àtoaのマップを開く。
何を見て何を見てないのか明らかにせねばならぬ。


2F
はじまりの洞窟、生命のゆらぎ
ちゃんと見ている、良かった…
この二つの部屋は珍しい魚がたくさんいて、照明も美しく、「アクアリウム!」という感じ。
この段階までは私の頭も「アクアリウムに来た」という認識だった。

精霊の森
この部屋はまず、暑かった。
そして入ってすぐ亀がいた。

でっかい亀が悠然と散歩していた。

リクガメはあまり見たことがなかったが、水棲の亀と違って固そうな足、でかい爪があって肌はリノリウムみたいだ。
四足の動かし方がなんだか生き物っぽくなくて、私は子どものころ買ってもらったロボット犬を思い出した。

え、リクガメ、可愛いかも…

多分この衝撃で、私は一回アクアリウムに来たことを忘れた。

ちなみに写真フォルダは亀と、あとハダカデバネズミの写真でいっぱいである。
ハダカデバネズミもすごくよかった。
ハダカデバネズミの家にハダカデバネズミが詰まっていた。
寝所と書いてある場所で激しく動き回って全然眠ってない。むしろ食糧庫で眠っている。
めちゃくちゃだ。めちゃくちゃで目が離せなかった。


3F
えっ!?
3F全然見てないんだけど!!!???

探求の室以外何も見ていない、え、どこに通路がありましたか!?

探求の室は、研究室で水族館で銭湯だった。
そして部屋の出口にある小さな水槽、見逃さないでほしい。
空の小さな水槽じゃない、そこにはティアラがいる。

ティアラ

ここで私はもう一度アクアリウムにいることを忘れた。
ティアラは、やつと同じだ。
夢の海の愉快な亀。
特に夢の海のファンではないのだが、行く時は必ず会いたいと思っているあの亀。
多分ティアラとやつは同じ海出身、受けた教育が同じ、小学校の後輩。
ティアラはちょっとだけコンカフェでも修行を積んだことがありそうなあざとさも兼ね備えている。
前の部屋でリアル亀とネズミを見ているので相乗効果でその気になってしまう。
もうちょっとでヒレを挙げるところだった。


それで………それでそのまま4階に上がっちゃったんだ…
それでそのまま帰っちゃったんだ…

思ったんだよなぁ帰り道に…アクアリウムなのに金魚も海月もいないんだなって…

でも楽しくて…
大体顔が好きな先輩とアクアリウムなんて見るものが多すぎる。
本当に…え、本当にどこに通路がありましたか!?


このように、àtoaでは2回アクアリウムであることを忘れてしまうし、見るものが多すぎて通路見落とすので、顔が好きな人と一緒にいる時はぜひ気をつけて道を探してください。

はぁ…また行かなきゃ…

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