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仕事を奪われている?日本人


・外資系企業の採用担当

一般的に外国人労働者というと土木などの
現場作業が中心というイメージがあるかも
しれないけれど、IT業界も例外ではなく、
英語を使って仕事をしたいと考える日本人
にとっては、チャンスが奪われているとも
考えられる。
 
というのも、今回、フリーランスから再度
転職するにあたり、外資系企業のみに絞って
様々な会社へ応募してきた中で気づいたのが、
各企業の採用担当者の多くが中国人か韓国人
であり、日本人が出てきた企業は本当に
少ないということ。
 
日系企業を含めると割合としてどう
なのかはわからないけれど、ある程度
の英語力が問われるような職種や会社
にはかなりの外国人が入りこんでいる
と言える。そして、日本語もできる人
ということで、必然的に、中国、韓国
からの人材が多く採用されていると
思われる。

前職の日本支社にもある程度の人数はいた
けれど、ここ数年での増加具合には驚き
を隠せない。

ただ、応募の課程で気になったのは、
英語はともかく、日本語がネイティブ
レベルではない方も多数いること。
社内の人になぜか「様」をつけたりする
など、特に敬語はほとんどが間違って
いる場合が多いが、それよりも英語力を
重視しているということなのか、誰も
指摘しないのか、そんな人がいた。

・転職エージェントも同じ

企業の採用担当だけでなく、転職エージェント
も同様で、外資系企業への就職をあっせんする
エージェントも外資系が多く、従業員は
ほとんどが外国人。それは数年前からも同じ
だけれども、ここ最近の違いとしては、英語も
少しおぼつかない、かつ、転職の流れや業界の
特性などもあまり理解していないような、
いわゆる新人エージェントも増えていること。
 
とあるエージェントからLinkedinでコンタクト
があり、どんな求人を持っているのか
わからないので一旦話を聞いてみようと、
簡単に電話で会話をすると、最初の方は
勢いよく手持ちの求人の詳細を話して
くるが、英語がかなりおぼつかない。

第一言語ではなさそうだったので出身を
聞いてみると、インドネシアとのこと。
その後、こちらが求めている条件など
を話すと、この業界のことを知らないのか
情報処理ができず、再度自分の
マネージャーと会話する場を設けて
ほしい、と返信してきた。

正直、すでに他社で選考も進んでいたし、
これ以上話をするメリットも感じられ
なかったので返信しなかったが、たぶん
日本語もあまりできないのではと推察した。

となると、一体何をしに来ているのか?
という疑問しか残らなかった。
 
同様のケースがアメリカ人エージェント
でもあった。その時はもちろん英語に
問題はなかったが、とにかくこの仕事が
初めてということで、何をしていいのか
わかっていなさそうだった。

かつ、通常は求人の詳細を別ファイルに
まとめて、それをメールに添付してくる
ことが一般的だけれども、なぜか彼は
メール本文に張り付けてきたため、
とてつもなく長いメールをずっと画面
スクロールをして読まなければならなくて、
見づらいし頭に入ってこないしで負担増。
おそらく事務系ツールもあまり慣れて
いないと思われる。
 
また、別のエージェントは、その会社が
掲載している求人に応募してもらうまでに
2~3回メールをやりとりし、応募後の
状況を追って連絡する、と自ら期限を
切っておきながら連絡してこない。

何度かこちらから連絡するも、先方が
忙しくてまだ時間がかかる、や、自身が
誕生日で休みをもらっていた、などの
理由を繰り返し、その後連絡はなかった。
 
最後の例は、いわゆるエージェント
あるあるのケースかも知れないけれど、
そもそも転職エージェントとしての
仕事や、外国人労働者として日本に
来る際の強みであるべき英語が心許ない
などのケースは論外であって、こんな
状況で就労許可と仕事を得て、外国で
働けることが正直腹立たしくもあり、
うらやましくもある。

日本人が海外で同様のレベルで、
仕事を得られるだろうか?と。

自身の駐在時の経験から言っても、
恐らくビザ発給が難しいのでは。

・求人欄の変化

変化は採用される側の求人欄にも
もちろん現れている。

私はプリセールス職を中心に見てきた
けれども、日本語のレベルについては、
以下の例①のように、

例①
You have a high level of proficiency
in both Japanese and English.

日本語、英語ともに流暢であること、
と書かれているケースもあるが、

以下の例②のように、

例②
Native Japanese fluency (or JLPT N1, N2)

日本語がネイティブレベルもしくは
レベルN1などと記載されているケースが
多くなっている。

日本で活動する以上、顧客は大半が日本人
であり、必然的に日本語が求められるけれど、
別に「日本人」である必要がない
ということと理解した。

このような表記は、今回の転職活動で
本当にたくさん見かけた。もともと
そのような求人もあったかもしれない
けれど、直近1~2年の間の変化では、
と個人的に考えている。
 
それは人口減による採用難が原因と
いうこともあるかも知れないけれど、
明らかに移民政策に乗っ取った
流れになっているように思う。
 
実際、入社したアメリカ会社では、
様々な国籍の人がいて、
公用語は英語。

出身地は、中国、韓国、インド、
アメリカなど様々だが、やはり中国、
韓国出身の方は日本語もかなり
学ばれており、ネイティブレベル
の方が多い。
インド人も漢字も使ってくる。
 

このままどんどん移民受け入れが進むと、
英語を使ってグローバルな規模で仕事が
したい日本人が、そういった職を得る
チャンスが減り、キャリアの発展が
望みにくくなっていかないか
、という
懸念が大きくなってきている。
それは収入にも自ずと反映されてくる。
 
恐らく外資系企業のみならず、日系企業
でも同様の事が起きているはずで、
今、日本にいる日本人は、労働市場
において、海外に出ずとも突然
国際競争にさらされている

状況とも言えるのではと考えている。
 
もちろん言語が全てではないし、それぞれの
志向によるのだけれど、仕事上のスキル
に加えて、少なからず英語力も身に着け、
早いうちからどんどん仕事で使って
実践力を上げていく必要が増している
ように思えた。

言語力だけではグローバルな環境での戦い
には十分でなく、やはり進め方や考え方の
違いを理解した上で交渉していくスキルも
必要になってくるから。

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