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田舎の魔女は存命《西の魔女が死んだ》

大好きな本があります。
梨木香歩の《西の魔女が死んだ》

私が花の乙女の頃、
空前のハリーポッターブームがおきました。

この物語が完結する頃には私も成人しているな…
そう思いながら我が家ももれなく熱狂的なファンで、
母、兄、そして私のうち誰が最初に読むか、発売前から大盛り上がり。大抵読むのが早い兄からでした。
(結局出版ペースが落ちて完結したのはかなり大人になってから)

ファンタジー児童文学ブームが冷めやらぬ中、
『西の魔女が死んだ』を読んだのは成人してからだったような?
魔女が出てくるのだからきっととびきりのファンタジーに違いない!ファンタジー的展開に早くならないかなとわくわく読み進めても内容はいつまでも現実的…

『☺️??????』

児童文学ばかり読んでいた私は
いつ箒で空を飛ぶ?と思っていたのです。
まあ、ハリーポッターも最初はマグルの世界だったし。。。そのうち。。。
しかし読みすすめるほどに、あまりにも現実的…

一度は途中で読むのをやめてしまった気もします。

再度手に取り今度はきちんと最後まで読んだ時、
ドキドキしました。

魔法でなんでも解決する世界なんてない
なのに、最後まで読むと…。あぁ、この結末はどうか
ご自身で体験して欲しい!なんて言ってみたり…

魂を、自分の心をこの本は間違いなく強くしてくれます。その具体的な方法を西の魔女は静かに、淡々と教えてくれるのです。

理解力のない私がこれだけ言うのだから
この本がどれだけの名作なのか皆様にも伝わるかと思います。


ところで、私もひとつ、魔法を使えます。

今の住まいで大きな女郎蜘蛛が窓と今はなきアパートのシンボルツリーの間に巨大な巣を張ってしまった時に

どこかに行って欲しくて常備していた蜘蛛の巣巻き取り棒で金属製のフェンスを

『カン カン カン…×7』
リズミカルに打った所
蛙がそのリズムにつられ鳴きだし、それが広がって遠くの蛙も巻き込み町中大合唱になって大笑いしたことがあります。
楽しくて何度も繰り返し旦那にも披露したので
私の出す音が影響していることに間違いありません。

これが私の得意な魔法、『ビューティフルフロッグソング』です。

ちなみに魔法の杖は竹製、70センチ。
これで皆さんも今日から魔女、もしくは魔法使いです。

ただし自慢げに話した母にも旦那にも
ご近所の目があるからやめろと言われたのでおすすめはできません。(自分でもそう思うのでその後控えています)

田舎の魔女は存命、只今大量に裁断しております。

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