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小説「カイゴはツライ?」

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職安の職業訓練で介護ヘルパー1級を取得し、老人ホームで働き始めたユリの介護体験記録である。ユニット型の特養から従来型の特養への異動、ホームヘルパー兼ケアマネジャーへの転職。保険者…
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#ツライ

カイゴはツライ?第10話~すっかりベテラン気分

ユリはいつしか深田さんとは距離を置くようになった。というより無視するようになったというの…

myoumyou
3年前
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カイゴはツライ?第9話~人当たりもよく、優しい介護者ではあるのだが…

深田さんの仕事ぶりは変わらなかったが、夜勤や遅番、早番にも入るようになった。遅番は夜8時…

myoumyou
3年前
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カイゴはツライ?第8話~50代の新人男性職員に戸惑う

半年がたち、ようやく勤務に慣れた頃、ユリの担当するユニットに新しい職員が入ってきた。4人…

myoumyou
3年前
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カイゴはツライ?第7話~暇と時間をもてあます夜勤に苦痛をおぼえる

はじめて夜勤見習いをしたとき、その拘束時間の長さと業務内容の薄さにユリは驚き、あきれた。…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第6話~画期的なユニットケアで不安がいっぱい…

ユリが勤務するユニット型特養は新型特養といわれるもので、数年前から厚労省が推し進めている…

myoumyou
3年前
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カイゴはツライ?第5話~楽しくも空虚な毎日

半年も経つとすっかり仕事に慣れ、老人介護の常識にどっぷりと浸かり、初心はすっかり忘れ去…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第4話~老人介護の常識

ユニット型の特養では、月に一度ユニット会議が行われる。利用者のケアについて職員が話し合うのである。ユリは利用者さんともっと関わりあいたいと思っていたし、保育との違いに戸惑いがあり、そのことについてもみなに話をしたいと思っていた。だが、ユニットリーダーの松岡さんは、職員会議の申し送りとやらで、介護報酬の話やショート利用者の数、すでに終ってしまった行事食のことなどをながながとしゃべるばかりで、30分経過しているのに利用者さんの話にはならない。ようやく報告が終わると、「利用者さん

カイゴはツライ?第3話~業務に追われて利用者さんをなおざりにする

1ヶ月が過ぎ、ようやく仕事に慣れてきた頃、ユリは利用者さんへの対応について先輩職員から…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第2話~ユニットケアこそ家庭的?

今日も一日ぼんやり突っ立ったままで終るのか…朝家を出る前から憂鬱な気分であった。出勤す…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第1話~介護現場の初日は直立不動

特別養護老人ホーム、通称特養。ユリが今日から勤務するのは、全室個室でユニットタイプの施設…

myoumyou
3年前