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I can believe myself.

今年の1月、中学受験のために2年間頑張ってきた長男の決戦当日、
受験中の長男を待つ私が書いた記録。

私のHPに残したものだけど、今回HPを一旦クローズすることにしたので
この文章だけは、今後もあのときの気持ちを忘れないために
こちらに転載します。

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今日は、長男決戦の日、中学受験本番。
どこかに今の気持ちを留めておきたくて、どこかなと考えたらここしか思いつかなかった。
ので、まるで個人的な日記です。悪しからず。

長男が中学受験を決めたのは、5年生の最初。

この先、中学受験という選択肢があって、
中学受験をすることによる、起こりうるメリットとデメリットについて
私たちが考えられるだけのことを話したら、本人が迷わず「受験したい」と言い出した。

そんな選択肢を提示したわりに、中学受験についての知識も経験もなければ
どちらかというと小学生は山盛り友達と遊び、家族で食卓を囲んで、早くに寝るがいちばん
と信じてやまなかった私は、中学受験についてなかなか前向きになれず。

でも、こちらの気持ちと裏腹に、やると決めたら早く取り組みたくて仕方ない様子の息子は
さっさと塾を決めて、
さっさと塾ライフを満喫しだした。

 

でも、子どもって、というか人ってすごいね。

自分でやりたいこと、向かいたい道が見えたときに発するエネルギーの大きいことよ。

それまで優柔不断で、自分のことを決めるのも苦手で、
石橋を叩いて叩いて叩いても渡らないような息子が
自分で生きたい道が見えた瞬間から、明らかに変わりだした。

どんなにスケジュールがタイトでも、塾や模試は絶対に休まないし、課題も一切手を抜かない。

 

自分が進みたい方向にもっと勉強時間が必要だと分かったら、自ら塾の授業数を増やしたいと、
受験勉強のスタートが遅かったから、半年以上の遅れがある、あえてしんどい環境に自分を置いて
その遅れを取り戻すべく、毎日自習のために塾に行ってた。

 

最初は、10歳そこそこで友達と遊ぶことも我慢して、こんなに勉強に時間を割いて、なんだか不憫で
母としちゃモヤモヤしたし

そして、これだけやってもなかなか上がらない成績に苦言も呈したけど

そういうときって、長男の気持ちもささくれ立ってちょっと苛立っててすべてが空回り。

でも、自ら考え、自ら工夫して、自分のために自分の進む道を着実に切り拓こうとしてる
息子の今の過程を一歩引いて見られるようになってからは

長男の表情も様子も落ち着いて、模試の結果も徐々に変わってきた。

結果云々じゃない。
こうして今、この年齢で自分の先行きを考えて、必要なことを必要なだけやりくりできるこの子は
きっと大丈夫。
だって何なら、私よりずっと思慮深くて、計画的で、私よりずっと知識豊富。

そして、これまでの自分がやってきたことできっと、息子自身も自分のことを信じられるようになったんだね。

私はもはや母というより、一緒に受験に挑む同志であり
ごはんと体調管理担当を担わせてもらいますっ!ぐらいの感じ。
チームの一員として、息子がいちばん楽しくてワクワクできる環境を作るのみ。

 

今月になって試験日が近づいて落ち着かないチームの一員は、
ほかになんかできることないんかね?と、
今月になって毎週、氏神様である北野天満宮参拝を繰り返しながら感じたのは

これは神頼みのためというより、
自分の気持ちを平穏に、平常心を保つための瞑想なのだなと。

平常心がいちばん大事で、
些細なことに心や精神状態が大きく振られないように、自分を信じる気持ちを取り戻すための行為。

決して神様が合否を判断するわけじゃないもんね。

でも、そこに行くことで母が平常心を保てて、
それによって息子の精神状態も変わらずいられる。

何も言わなくても、日常、平常心を維持することが一番大事だと感覚で悟ってる長男は
前日もそれはそれは飄々とした表情で、
大好きなハヤシライスを3杯平らげて

弁当もいつも通りにしてね。
と、冷静に言う余裕があって
でもね、母はほな息子が大好きなハンバーグ!を作るために家族みんなが大好きなお肉屋さんで買ってきた牛肉をミンチにしてハンバーグこさえたよ。(恩着せがましい・・笑。でも、それぐらいさせてね。)

そして、自分で平常心を保つためのマインドフルネスに必要なのは
妄想世界の物語をノートに書き記すことだと理解していて、
試験前日も休憩時間はコツコツと紙に彼しか分からない世界を書き記してた。


I can believe myself.

これまで重ねてきた日々があるからこそ、あとは自分を信じるのみ。

 

あんなに小さくて

おっぱいが吸えなくて
保育所で母と別れ際に
弟が生まれるときに母の入院時に
母の復職が決まって生活が変わることに不安を感じて

「ママ、ママ」って泣いてた息子がひとり、緊張の面持ちで、
でも冷静に戦いに挑みに行く逞しい背中を見送ったあと

もうビックリするぐらい明るい未来を予兆させる朝陽を見ながら帰っていたら

これまでのことが山盛りフラッシュバックしてきて
母はすでに涙が溢れてどうしようもなかったよ。


息子のこれまでの頑張り、この経過を称えられるのは親だけ。
旦那さんにいつも言われ続けてきたことだけど、まさにそうだなと、今日つくづく思う。

この2年間のあなたの頑張りを、心から尊敬します。

たくさんの大事なことを教えてくれて
たくさんの大事な人たちからの温かい応援の気持ちを共有させてくれて
本当にありがとう。

 

まだ終わってないけど、今のこのたまらなく熱い気持ちをここに書き留めておきます。

乱文、自己陶酔気味の文章、失礼しました。


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