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過去の歴史や文化にしがみつく時代

「国も人も勢いがあるときは『現在を』誇る。勢いががなくなってくると『歴史』や『文化』を誇るようになる。」

ツイートの内容に付け加えると、大昔の歴史と神話を誇るようになると言いたい。中世なんて注目されない。笑

まあ、中世に関しても、最近地味にYouTubeで日本に神風が吹いたことで撤退させたモンゴル帝国の歴史が伸びている気がする。
グローバルヒストリーで注目されるモンゴル帝国がいかにすごい大帝国だったのかを知ることで、勝利した鎌倉武士の凄さや日本の歴史の偉大さを感じたいのではないかと思う。

このツイートを見て、私の卒論と社会との繋がりをここに見出せると思った。

伝説の偉人、チンギス・ハンと全く関係のないトルコのオスマン帝国のスルタン王家がある時から血筋を接続し始める。そして、本当のチンギス・ハンの子孫の王家を、帝国のNo.2として尊重するのだ。

オスマン帝国が中央の権力低下から衰退期に突入した16世紀中頃から、巷でチンギスハンの一族がオスマン王家を継ぐのではないかと噂が立ったことや、内乱が多発した18世紀末から19世紀初頭にかけても、チンギスハンの血を継ぐものが、権威を利用してロシア王家やオスマン王家を振り回す事実に際して、希望を見出す法学者がいたという。
社会不安とともに、巷で過去の大偉人の血筋の遺構が高まったということは、少なくとも、オスマン帝国には見出せる。
これはなんの根拠にも満たない論だが、オスマンを苦しめるヨーロッパに、ヨーロッパを蹴散らしたチンギスハンと、その血筋を継ぐものたちに夢をのせていたかもしれない…

そして、同じく日本でも、外国人に日本人すごいよを語らせる動画が再生数が伸びたり、日本の超古代史と都市伝説を繋げる動画が伸びたりだとか、日本の現在ではなく過去に夢をのせる、2021年の人々が見受けられる。

オスマン帝国の衰退期だけでも、共通点はかなりある。
100年後にはオスマン帝国と日本の共通点をあげる歴史本が出版されているんじゃないか。
そう思う現代事情だ。

もう人口の観点から衰退は逃れられない上に、不安の中では独創的な芸術が生まれる可能性が高いと良いことだってあるのだから、今は今で楽しんで生きていきたい。


【一日新キャラ】

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