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「おじいちゃんの語り」

わたしのおじいちゃんは、
広島で戦争を経験しました。

消防団員だったおじいちゃんは、
戦時中広島市内で活動をしていて
74年前の
8月6日、
たまたま違う場所で仕事をしていた為
命があったそうです。


左手の親指は、
怪我で曲がったまま固まっていました。

小さい頃、
夏休み毎年おじいちゃんに会うたびに
「どうしておじいちゃんの指は固まってるの?」 と、
わたしは普通に聞いていました。


その度に
「戦争で怪我をして、指が固まってもうたんじゃ〜。」と優しい笑顔で答えてくれて、


でも

(よく覚えておくんだよ。忘れちゃいけないよ。) 


時々、そう聞こえてくる気がします。

これから先戦争を経験した方々や語る生身の声より
記録や資料という形で知る事の方が多くなっていくのだと思います。


当時の出来事、
記憶は
繋いでいきたいと思うようになったのは、


わたしが大人になったからかもしれないな。

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