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新しい発見-リモートワーク夫婦生活

夫婦仲は良いほうだと、思う。大学時代に知り合い、30才手前で結婚した。こどもはおらず、ふたりともフルタイムで働いて来た。平日は早く帰って来た方がご飯を作る。突然の飲み会はできるだけ早く連絡する。土日は近くのジムへ。好きなレッスンやトレーニングに出る。たまに同じレッスンにも出る。スーパーで食材買って、もりもり食べる。たまに外食で、もりもり食べる。

そんな日常が、『コロナウイルス感染拡大に対する緊急事態宣言』で変わった。二人ともリモートワークになったのだ。食事をするテーブルが、リモートオフィスに変わってしまった。目の前にあるのは、大皿や鍋でなく、2台のパソコン。

最初はどうなることかと、危惧していた。夫には電話がじゃんじゃん掛かってくる。全国から。社内もSkypeでの通話が多い。声もでかい。が、あんまり気にならないのだ。ひとりでリモートワークするより、気が紛れて良い。どんなオフィスにも、声の大きい営業が一人やふたりいる。いちいち反応しないけど、フッと苦笑したり、思いのほかリラックスできる。12時になると簡単に何か作って食べる。小腹が空くとどちらかがお菓子に手を出してつられてたべる。ひとりリモートワークが、ふたりになったらオフィス化した。『嫌じゃない』程度にまあまあ上手くいっている

が、一つ想定外だったことがある。金曜日の夕方『今日はワイン開けたいから、駅前のイタリアンのテイクアウトを注文しよう!』と提案した。私の大好きなお店の一つで、夫は食べたことがないからちょうどいいと思ったのだ。オードブル5種と、黒毛和牛のステーキフリット200gも奮発した。なのに、『美味しく感じない』と言うのだ。理由を、考えてみた。

料理は作ったその場で熱々を食べるのが一番美味しい。私にとってのテイクアウトは、その店に一緒に行った友人たちとの楽しい会話やオープンキッチンの雰囲気を思い出せるから、意味がある。お店は、料理の味だけではないのだ。そのお店を知らない人へ、テイクアウトを最初に食べさせるのはやめようと思った。

そう思うと、テイクアウト専門店ってやっぱりすごく美味しい。今週末は、唐揚げ専門店に行こうかな。



#リモートオフィス #リモートワーク #家族 #コラム

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