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「誕プレ何がいい?」に答えられず自分で自分に誕プレを贈った話と、本の感想

それは、わたしの誕生日を数日後に控えた、2021年元旦でのできごと。夫とわたしは、車で毎年恒例の初詣に向かっていた。その後、神社近くの大手量販店で、お目当ての福袋を買う、というのが元旦の流れである。

その車中で、夫はおもむろに「誕プレ何がいい?」と聞いてきた。

ちゃんと考えてくれてたんだね~と内心嬉しくもあり、面映ゆくもあり。でもすぐに出てきた言葉は、
「う~ん、すぐには浮かばないかな~」
と言っている自分がいた。ほんとに思いつかなくて。
こんなとき、かわいらしく「真珠♡」とか言ったら、本当に買ってくれるのかな?いやいやいや、笑ってスルーされるだけだろう。

数秒の沈黙が続く。きっと夫は何かリクエストがくると思っていたのかもしれない。虚を突かれた感じで、
「・・・洋服とか、、、なんかないの?」
と重ねて聞いてくれたけど、わたしは
「う~ん。。。」と答えただけだった。

数日後、あるブログで紹介されていた本がどうしても読みたくなった。「これを自分への誕生日プレゼントにしよう」と自分でポチっと買ってしまった。その本が、こちら。

『自分で「始めた」女たち』
もうタイトルを見た瞬間に、欲しい!と思った。料理研究家、デザイナー、作家、ミュージシャン、家具職人、コメディアン、陶芸家等々、さまざまな仕事で活躍中の112人が見せてくれる好きなことや夢を追いかけたくなる美しい世界。眺めているだけで、パワーが湧く本。

どのページを開いても、「自分を生きている」と感じられる女性たちの顔があった。
一度に読むのはもったいない。一日に1人ずつ読み進めてもいいし、その日に開いたページを今日のお守りとして読むのも良いと思う。ページをめくるうちに、「これはわたしだ」と思う人と出会えるかもしれない。

NYで作家、パフォーミングアーティストとして活躍しているケイト・ボーンスタインさんの言葉で、目が止まった。その先を読み進められずにいた。

「世の中にはもっと問いかけが必要。答えはもっと少なくていい」

どんな意味だろう。彼女の生きてきた背景と照らし合わせながらこの言葉の真意を考えた。

思わず熱く語ってしまった😊芯があって、自分の道を生きている人に強く惹かれる。わたしもそうなりたいと思うから。


さて、
わたしの誕生日当日。夫は、ふたりではちょっと食べきれないくらいの大きなイチゴのケーキを買ってきてくれた。ちなみにイチゴは夫の大好物(笑)
わたしの誕生日なんですけど。。。という言葉は飲み込んで、おいしくケーキをいただいた。
本当においしかった。ありがとう。
来年は、かわいくリクエストできる女性になっていようと思う。




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