富士山の噴火と、出来上がったイメージでの山頂爆発、ってなさそうだよね？
テレビドラマとか時代劇映画を見ていて、長年、刷り込まれた間違った知識をずっと先入観として持っていた経験はあるだろうか？
例えば、光源氏は平安時代の京都弁を話していた。平将門は東北由来の関東北東部のズーズー弁だった。織田信長は尾張弁で威張っていて、豊臣秀吉と寧々は尾張弁で夫婦喧嘩をしていた。徳川家康は三河弁だった。
これが、テレビドラマとか時代劇映画だと標準語でみな話すものだから、そういうものか、と思ってしまっている。
富士山は“噴火スタンバイ状態”と専門家、2021年は世界でも噴火多発
こんなニュースを読む。そうすると、富士山の噴火は、
Explosive eruption of Sakurajima
on November 12, 2019. 桜島爆発
この桜島の噴火のように、山頂部の昔の噴火口からドカーンと噴火するものだと思いこんでいる。
しかし、富士山が最後に噴火した1707年12月16日午前10時頃は、富士山は南東斜面から大噴火した。「宝永噴火」と呼ばれ、その痕跡は「宝永火口」として今も残っている。山頂爆発ではなかった。
「宝永噴火」は、山腹爆発だった。
確かに、山頂のマグマ通りを次回の噴火もまた通るとは限らないのだよね。
宝永噴火の降灰分布図
なんでこんな話を唐突に書いているかというと、日本は、火山列島なので、火山の噴火による天変地異で、過去の歴史が変わっているのに、歴史学者は、その天変地異をあまり考慮していない、という話をしたい。
事実、
⚪ 縄文海進－6,900年前
の前には、
⚪ 大規模鬼界カルデラ噴火－7,300年前
が起こっていて、九州に住んでいた縄文人が、居住不可能で、九州からいなくなった、などということもあったのだ。
鬼界カルデラは、先史時代以前に複数回の超巨大噴火を起こしている。約7,300年前の大規模カルデラ噴火は過去一万年の内では世界最大規模で、火砕流が九州南部にも到達し、九州南部の縄文人を絶滅させたと推測されている。
シリーズ『縄文海進と古神道、神社、天皇制』
これの『縄文海進と古神道、神社、天皇制（23）』の下調べと伏線の意味の記事です。
また、シリーズ『性同一性障害と勘違いして悩む義理の妹に悩むぼくの物語』の『第三章数学と幽霊Ⅱ、第十八話 二人のアマテラス Ⅲ』の伏線でもある。
富士山は“噴火スタンバイ状態”と専門家
2021年は世界でも噴火多発
古くから人々を魅了してきた富士山の美しい稜線は、幾度もの噴火により山頂から吹き出したマグマが緩やかに積み重なった歴史の産物でもある。数万から数十万年をかけて現在の姿となった富士山は、いま新たな大噴火の危機を迎えている。
「富士山は300年ぶりの大噴火に向けた“スタンバイ状態”に入っています」
そう語るのは、火山学の権威で京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏だ。2011年の東日本大震災をきっかけに、富士山地下のマグマに影響が及んだという。
「東日本大震災で富士山の地下20kmにあるマグマ溜まりが揺すられ、噴出しやすい状態になりました。その4日後、3月15日には富士山の地下14kmで地震が起こり、マグマ溜まりの上の岩盤が割れた。この2つの条件が重なり、富士山は噴火しやすい状態に入ったのです」（鎌田氏）
2021年は世界中で噴火が多発している
4月25日、鹿児島・桜島が、上空2300m超まで立ちのぼる噴煙を伴って噴火した。その瞬間、雷鳴のような爆音が轟き、近隣住民は背筋を凍らせた。今年は海外でも噴火が相次いでいる。2月にヨーロッパ最大の活火山であるイタリア・エトナ火山、3月と5月にインドネシア・シナブン火山が噴火。5月22日のコンゴ・ニーラゴンゴ火山の噴火では、30人以上が死亡、5000人以上が隣国に避難した。
富士山は有史以降、記録が残っているだけでも10回以上の噴火を重ねている。そして、次の噴火のきっかけになるとみられているのが、マグニチュード（M）9.1と予測される南海トラフ巨大地震だ。
「1707年、南海トラフを震源とするM9クラスの宝永地震が発生し、その49日後に富士山の宝永噴火が起きました。南海トラフ巨大地震が起きたら、発生から約1か月後に富士山が噴火する可能性があります」（鎌田氏）
政府の地震調査委員会は南海トラフ巨大地震について「今後30年以内に70～80％以上の確率」で発生するとしているが、鎌田氏は「2035±5年、すなわち2030年代には必ず起こると考えるべき」と警鐘を鳴らす。その日は、確実に迫っている。
各マガジンの目次、総集編
縄文海進と古神道、神社、天皇制
性同一性障害と勘違いして悩む
義理の妹に悩むぼくの物語
フランク・ロイドのエッセイ集
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