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ビートルズ アルバム紹介⑤『Beatles For Sale』

収録曲もジャケットも、少し大人びた雰囲気を持ったこのアルバム。磨きがかかったビートルズ・サウンドが堪能できる一作です。このころから、ジョンの曲の歌詞に少しずつ変化が出てきます。
余談ですが、ジョージの髪型がタマネギみたいになっています。

「Beatles For Sale」のジャケット


どのようなアルバムなのか

発売:1964年12月4日

ビートルズ4枚目のオリジナル・アルバム。
クリスマス商戦に合わせてリリースされました。
このアルバムが作られた頃、ビートルズはコンサートツアーの日程が非常に過密になっていたため、アルバムのためのレコーディングの時間がとれていませんでした。そんな中、コンサートの合間を縫って制作されたのがこの「Beatles For Sale」です。そのため、アルバムに必要な新曲を十分に用意することができず、カバー曲が多く収録されることになりました。


収録曲

(1)・・・アルバム「」収録曲
(赤)・・・アルバム「赤盤」収録曲
(YouTubeの視聴ページに飛ぶことができます)

  1. No Reply

  2. I'm A Loser

  3. Baby's In Black

  4. Rock And Roll Music

  5. I'll Follow The Sun

  6. Mr Moonlight

  7. Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey

  8. Eight Days A Week)(

  9. Words Of Love

  10. Honey Don't

  11. Every Little Thing

  12. I Don't Want To Spoil The Party

  13. What You're Doing

  14. Everybody's Trying To Be My Baby

4, 6, 7, 9,10,14曲目はカバー曲。
残りはすべてレノン=マッカートニー作詞・作曲。



ここが良い!

前作「A Hard Day's Night」の5ヶ月後に発売されたアルバムですが、1曲目から雰囲気が全然違います。表現力が増した4人の演奏に思わず聴き入ってしまいます。本作も、「Please Please Me」「With The Beatles」と並んで最多の6曲をカバー曲が占めています。その中で、注目したい曲が9曲目の『Words Of Love』です。この曲の作者であるバディ・ホリーという人が、ビートルズに非常に大きな影響を与えたんです。

例えば、「自分たちで作詞・作曲から演奏まで行う」という、いわゆる「自作自演」のスタイルもこの人に影響されてのものでした。ジョンとポールが作曲を始めた動機はバディ・ホリーだったといっても間違ってはいないでしょう。二人とも、彼を尊敬していたそうです。
また、バディ・ホリーが組んでいたバンド名「The Crickets(コオロギ(虫)とクリケット(スポーツ)をかけたもの)」から、カブトムシ(beetle)と音楽のビート(beat)をかけた「The Beatles」という名前が生まれました。
そして、「ギター3本とドラム」というバンド編成も、「The Crickets」から広まったと言われています。

ビートルズの公式発表曲のうち、バディ・ホリーをカバーした曲はこの『Words Of Love』だけなんです。少し注目して聴いてみてください。



YouTubeでも聴くことができます。
↓(ビートルズ公式の再生リストです)




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