ウサギとカメ
私は成長するスピードがカメさんだ。母親曰く、私は妹より立つのも歩くのも、おねしょがなくなるのも遅かったらしい。のんびり屋でなかなか成長しない私に母親は悩まされたと言っていた。
それだけでなく、新しいゲームを始めても妹の方があっさり攻略するし、私より後から始めたはずのピアノも、妹の方が覚えは早かった。子どもの頃からいつもそうで、「私の方がお姉ちゃんのはずなのにどうして?」とモヤモヤした記憶がある。
それは今でも変わっていない。バイトにせよ仕事にせよ、新しい何かを始めてもなかなか吸収できなくて何度も同じことを繰り返してしまったり、しまいには「ちゃんとやってるの?」と言われてしまう始末。
もういい歳した大人なのだから、ミスの再発防止にくらい努められなくてはいけないのだけれど。それだからと言って「自分はダメ人間だ。生きてる価値もない。」と自分に牙を向けるのは絶対にしない方がいい。
そうすると段々追い込まれていって余裕がなくなって、むしろミスが増えてもっと落ち込んでしまう。誰かに言われるのは仕方ないとして、自分で自分をいじめる必要はないはずだ。だから、受け入れるところから始めればいい。
できていない自分を受け止めて、日々積み重ねていく作業は本当に地味でしんどいのだけど、「私はカメさんだから一歩ずつ進めれば大丈夫」と唱え続ければそれでよし。目的は、「ウサギのように早くゴールすること」じゃないのだから。
自分に合ったやり方で日々活動していこう。
あなたはウサギとカメだったら、どっちタイプですか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
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