BEAT-SEMA

「いい酒 いい服 いい音楽」 Crowdnineのベースマン瀬間剛。東京の酒専門店和酒…

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「いい酒 いい服 いい音楽」 Crowdnineのベースマン瀬間剛。東京の酒専門店和酒担当。古き良き酒場が好き。日本酒、焼酎好き。レコード好き、古着・ヴィンテージ好き、盆栽好き。standFMやってます。https://www.instagram.com/beat_sema/

最近の記事

東京編:岸田屋@月島

あ~、こんな寒い夜はカレイの煮付けか、肉豆腐なんかで熱燗で一杯やりたい。 魚の煮付け、肉豆腐が最高に美味い居酒屋が月島にある。 月島といえば、言わずとも知れたもんじゃ焼きで有名な町で、実際歩いてみても、もんじゃ!もんじゃ!もんじゃ!で何処へ入ったらよいか迷うくらいだ。 そんなもんじゃの町に古い下町の居酒屋がある。漫画・美味しんぼにも載った牛にこみで有名な岸田屋がそうだ。 開店の17時前でもすでに入口には、地元の方や居酒屋好きが、中央に酒、右には縦書きで大衆酒場、右には

    • 東京編:大はし@北千住

      東京三大もつ煮込みの一つのある、大はしへ! 創業明治10年の大衆酒場だ。 名物は牛にこみ、肉豆腐。 昔からのキャッチピー、「名物にうまいものあり北千住 牛のにこみでわたる大橋」が健在だ。 平成の15年まで当時の建物はあったようですが、今は新しくリニューアル。 しかし、ご主人の働きっぷり、お客の賑わい、丸椅子や黒丸砂利の床や、もちろん名物肉豆腐などの店の雰囲気、活気は健在。行列も出来るのは店に入ればわかるだろう。 まずは、ビール! ラガー。ラガーは親父を思い出すビールだ。苦

      • 東京編:大統領@上野

        上野発の夜行列車~。 最近、パンダが日本にやってきた。子供の頃、上野動物園にパンダを見に行った記憶が微かにある。 高校になってからは友人とアメ横に当時流行った軍物のジャンパーMA-1を買いに、大学時代に出来た彼女がこの辺に住んでいたから何かと上野には縁がある。というか彼女との思い出の街だな。 今では創業して60年くらいは経つオヤジ達の憩いの酒場が目当てだ。 アメ横のJRガード下中央に位置し、昼間から呑兵衛達で一際賑わいを見せるもつ焼き屋が有名店、その名も大統領だ。 昼

        • 宮城編:福よし@気仙沼④

          すっかり酔って気持ちよくなってしまった。 角星・福よしのオリジナルの酒、大将から振舞われた花泉のにごり酒で、お隣のお客さんとも仲良くなり酒が進む、進む。 その後、焼き場で大将のお話をさせて頂いた。 特に覚えているフレーズは 「皆さんの人生の一部に少しでも、福よしで呑んだこと、魚を食べたことが心のなかに残って下さればそれはとても大きいこと。自分が生きている意味がある。」 また今回の地震で、心を洗われたとも言っていた。 感謝の気持ちをさらに大事にするようになったという。 当たり

        東京編:岸田屋@月島

          宮城編:福よし@気仙沼③

          それしても、福よしという店は雰囲気が温かい。 あたたかいからと言っても家庭的な店とは違う。 家庭的な店にはフラっと外観で入ってくる客がいたりもするが、福よしの場合は福よしへ行くとあらかじめ思いあり,訪れる客が殆どだと思う。 ご主人が港の近くに魚料理を出す店が一軒ぐらいあってもいいんじゃないか。と昭和53年に始めたように、客は皆で福よし今日美味い焼き魚、酒を目的に来ている。 だから、知らないお客さん同士でも目的は同じであるから自然と会話になる。 「福よしにはよく来られるんですか

          宮城編:福よし@気仙沼③

          宮城編:福よし@気仙沼②

          震災から約一年半も経たずに新しい福よしが存在していた。 わずか一年半。その一年半には私達では想像もつかない思いや悲しみ、別れ、苦労があったに違いない。 それがこうして立派な福よしが港の前に建っている。ご主人をはじめ家族、いや気仙沼の希望が形となっていた。 入口には「気仙沼港 魚料理 福よし」の行灯看板、漁船に吊るされていそうなランプがあり、居酒屋の入口というか新築の家の玄関に近い雰囲気だ。綺麗な階段を上がり途中でスリッパに履き替えた。 階段の先には、お馴染み鯛の鯛(魚の胸ビ

          宮城編:福よし@気仙沼②

          宮城編:福よし@気仙沼①

          仙台駅から気仙沼間を運行する高速バス・ミヤコーバスで約三時間、気仙沼駅前に到着したのは昼間眩しく爽やかな青空が、茜色に変わり始めた夕方6時前だった。 バスに乗っていた殆どが若い一人客、それぞれが気仙沼の静かな町に歩き消えてゆく。 駅には、一人若い女性。実家に帰ってきて、親の迎えを待っているのだろうか? 駅前の時計台には「ようこそ気仙沼へ」の文字。 沢山の観光客がここを訪れていたのだろう。 だが、そのような感じはなくただ小さい田舎の駅前に立っているだけ。 駅前にはタクシー

          宮城編:福よし@気仙沼①

          https://stand.fm/episodes/62241b0520e0a000073ecf44

          https://stand.fm/episodes/62241b0520e0a000073ecf44

          宮城編:源氏@仙台②

          初めて入った源氏の店内は静寂に包まれた昭和の佇まい、四隅の淡い灯かり、コの字のカウンター、そして着物姿の女将さんが静かに出迎えてくれた。 まるでタイムスリップしたような店内の雰囲気に息を飲んだ。 創業昭和25年と古いが更に昔の米蔵を改造しての造りだから大正時代の匂いが漂う。また床は石で出来てるので中はひんやりと涼しい。 正面から見て右側には御年輩の方四人が騒ぐことなく、穏やかに微笑みなが盃を交わしている。 左側では会社の上司と部下が仕事を忘れ、上司が居酒屋の素晴らしさを若

          宮城編:源氏@仙台②

          宮城編:源氏@仙台①

          再び文化横丁に到着した入口は灯かりが燈され、いよいよという気持ちで胸がいっぱいになっている。 周りの店も開店の準備が終わり、すでにお客さんが店で一杯やっているようだ。 源氏の行灯看板を前にして緊張と期待でまるで初の大舞台に立つ心情。 それだけ、源氏の放つオーラはとてつもなく、我の身を覆いつくしているのだ。 入口は一人しか通ることが出来なく狭い。それを真っすぐ入っていく。それを更に左に曲がり進む。奥の奥へ入っていく感じが更に胸を高ぶらせる。 そして、今回仙台に訪れた一番の目的

          宮城編:源氏@仙台①

          宮城編:仙台の古き横丁@仙台

          杜の都仙台。仙台と言えば伊達政宗ゆかりの地であり、牛タン、はたまた冷し中華の発祥の地でもある。 青葉に囲まれたこの街で美味い肴、酒でどんな夜が訪れるか楽しみである。 しかしながら、初めての仙台にも関わらず外はあいにくの雨だ。 まずは駅の案内所で周辺地図や観光案内のパンフレットをゲット。まず何も知らない土地に着いたら必ず行う行為。 これがないと道もわからなんし、計画が組めない。 さて、まずは駅近くの仙台朝市を覗いて行こう。 昭和23年青空市場として仙台の台所として始まっ

          宮城編:仙台の古き横丁@仙台

          北海道編:たかさごや@札幌すすきの

          二軒目というのは非常に迷う。せっかく札幌まで来たのだから未だ見ぬ未知の居酒屋に入るか、それとも馴染みのある店に入るか。 自分の性格上、初めての店には必ず入りたいが、必ず馴染みの店にも行っておきたい。 やはり安心感が欲しいのだ。 札幌で必ずお邪魔したい店。南5条西4丁目にある「道産子手作り・たかさごや」。 昨年冬、居酒屋探究の旅の時偶然みつけ、初の北海道で初めて入った居酒屋。 創業50年を迎えた店の雰囲気、北海道の酒に、郷土料理の数々、素晴らしかった。 従業員の色白、気

          北海道編:たかさごや@札幌すすきの

          北海道編:あんぽん@札幌すすきの

          すすきのの中心にやってきた。 札幌最大の歓楽街、昨年冬は、雪の中、巨大ネオンで輝く星の数ほどの店の中から好ましい店をゆっくり探す余裕がなかった。 そして、今回必ず訪れようと心に決めた店がある。「あんぽん」だ。 南5条4丁目、ローソンの隣ビルの上、入口には赤提灯に「あんぽん」とあり、目立たないビルだが赤提灯が頼りだ。 こないだは開店前にこの前を通ったようで、赤提灯がなくまったく気付かなかった。(雪の影響もあるだろう) 厚岸産の牡蠣が早く食べたい。 食欲と期待を高ぶらせる

          北海道編:あんぽん@札幌すすきの

          北海道編:マルトマ食堂@苫小牧

          北海道新千歳空港に降り立った。 今年の東京の暑さは半端ない。33度は九月に入っても当たり前。 でも北海道は違っていた。寒い。肌寒いぞ。現在24度。涼しい~。 東京と10度違う。非常に快適だ。 さぁ、北海道の旅の始まり! 空港から出ているバスでまずは苫小牧を目指した。 目的はマルトマ食堂のホッキカレー。一度は食べたい逸品だ。 苫小牧行きのバスに乗り、一番前の座席に座って景色を眺めた。 針葉樹林が連なり、人もいない、家もない広い道を走っていく。 苫小牧近くになっても人が歩い

          北海道編:マルトマ食堂@苫小牧

          新潟編:こばちゃん&喜ぐち@古町

          時計の針は7時を指している。 古町の夜はまだ始まったばかりだがすっかり飲み屋街の街へと姿を変えている。 古町通りから少し外れたとこに次の店はある。 こばちゃん。 佐渡出身の赤ら顔の若いご主人の店。こばちゃんっ! 家庭的な小さな店だが、佐渡の酒と新潟の旬の食材を使った肴を美味く出して頂ける。 店内には常連客であろう方がカウンター。 こあがりにも顔が綻び、ゆっくり呑んでいるサラリーマン。 皆、こばちゃんの出す料理とお酒で一日の疲れをまるで温めの湯に浸かって汗を流しているよ

          新潟編:こばちゃん&喜ぐち@古町

          新潟編:五郎@ 古町

          新潟で美味い酒、旨いものを堪能するなら、古町がいいだろう。 古町は日本三大芸妓の街として、京都の祇園、東京の新橋と並び称されいて、200年の伝統を誇る新潟古町芸妓は、港町新潟を代表する文化と言っても過言ではなく、おもてなしの心が素晴らしい。 今宵も、どんなおもてなしが迎えてくれるのか楽しみだ。 特に古町通八番町、九番町辺りの昼間の商店街は正月ように静かだが、夜には飲み屋、飲食店などが目を覚まし、またキャバクラ嬢をあちこちで見かける。 だが、東京のように高いビルなどは全くなく

          新潟編:五郎@ 古町