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宮城編:源氏@仙台①

再び文化横丁に到着した入口は灯かりが燈され、いよいよという気持ちで胸がいっぱいになっている。
周りの店も開店の準備が終わり、すでにお客さんが店で一杯やっているようだ。
源氏の行灯看板を前にして緊張と期待でまるで初の大舞台に立つ心情。
それだけ、源氏の放つオーラはとてつもなく、我の身を覆いつくしているのだ。

入口は一人しか通ることが出来なく狭い。それを真っすぐ入っていく。それを更に左に曲がり進む。奥の奥へ入っていく感じが更に胸を高ぶらせる。
そして、今回仙台に訪れた一番の目的である源氏は奥突き当たりにあった。

店先から静寂のオーラ。活気ある居酒屋のような客の賑わいなどは店内からは洩れてこない。
さらに緊張する。

今までこんなに緊張して入るのは去年の雪の北海道旭川にある独酌三四郎以来か。
一つ深呼吸をして、更に目をつむり、ひと呼吸。
静かにドアをガラリと開けた。

つづく。

■居酒屋ロマンティクス 2010年8月4日 自身なblogより

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