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新入社員研修でトレーニングビート

ビートオブサクセス スタッフのクラです。よろしくお願いいたします。

私が「トレーニングビート®」に出会ったのは、会社の新入社員研修でした。リズムを使った体験型企業研修があると知り、新入社員研修でトレーニングビートを実施したのです。

「トレーニングビート®」は、米国発祥プログラム「ドラムサークル」をフル活用した、リズム・音楽の力による新しい企業向け研修・チームビルディングプログラムです。

新入社員は60名ほどで、多くは理系の技術者でした。研修会場の講堂にはタイコと椅子が円形に並べられていました。新入社員が入ってくると一斉にどよめきました。

タイコは西アフリカのジャンベという手で叩くタイコなどです。タイコの他にもシェイカーやベルなどの小物楽器が並べられています。この雰囲気だけでもワクワクします。新入社員は各々好きなタイコを見つけて席につきました。

トレーニングビートで使うタイコ

ファシリテーターはビートオブサクセスのペッカーさんです。サポートスタッフも何人か入ります。新入社員が席に着くとおもむろにサポートスタッフがベース系の低音のタイコを叩きはじめました。

ペッカーさん(青いTシャツ)

トレーニングビートには楽譜はありません。タイコの叩き方にも特にルールはありません。好きなように叩けば良いのです。

新入社員は、最初は突然の自由に戸惑っていました。どうしたら良いのかと周りを見回していました。やがて一人二人と叩き始めました。そしてサポートスタッフの叩く低音のビートに合わせて、各自がそれぞれのリズムで合奏を始めました。連日の座学の研修とは異なる解放感、自由を感じていたようです。

これでアイスブレイクは進んでいたのですね。皆が叩きだして、ほどよく場が温まってきたところで、ファシリテーターのペッカーさんが輪の中心に登場してファシリテーションを始めました。今度はファシリテーターの合図で叩き方に変化が出てきます。強く叩いたり、弱く叩いたり。

トレーニングビートはアクティビティと言われるいくつかのプログラムを組み合わせて実施されます。タイコを叩くだけでなく、リズムが脳に与える影響やチームビルディングの重要性とトレーニングビートが果たす役割などのスライドでの講義もはさみます。

最後はシェイカーを使って「シェイカー テイク アンド パス」というアクティビティが行なわれました。

シェイカー テイク アンド パスの例

各自の左手の上に卵型のシェイカーをおき、右隣の人に回していくというものです。どうすればシェイカーを落とさずに早く回せるかを考えるのです。このアクティビティは、仕事の流れや流れ作業、共同作業、創造性、ボトルネックなどの理解を目的としています。

60人が輪になって床に座り、シェイカーを回します。最初はすぐにどこかに滞って(ボトルネック)、落としてしまいます。どうしたら続けられるか? 皆で考えます。指示はありません。号令をかけて回そうという提案がでました(創造性)。声を掛け合って回します。うまく回り始めました。それでも落としてしまい、なかなか1周できません。別の改善案が出て、やっと1周できるようになりました。

そこで、これを工場のラインとみなして、「社長から生産効率を上げましょうという指示がありました。さあ、どうしたらもっと早く回せますか?」と指示がでます。皆でいかに早く回せるかを工夫していきました。まさに共同作業、工夫改善です。シェイカーを回すだけの作業ですが学ぶことは多いのです。

座学は記憶に残りにくいが、体験は記憶に残ります。

この新入社員研修を企画し、参加して、ぜひともこれをより多くの人たちにも体験してもらいたいと思うようになりました。私はビートオブサクセスの「トレーニングビート・トレーナー養成塾」に参加し、現在ビートオブサクセスのスタッフとして、トレーニングビートを勧めています。