れっすん

ドラムレッスンについて

今回のnoteは今年から始めた
「ドラム演奏を教えるレッスン」についてです。

現在おもにツイッターで支援協力をお願いしている、
個人のHPおよび新作動画の制作費を募っている
クラウドファウンディング
https://polca.jp/projects/Vr1vOPFA7wX
このリターンとしても設定させていただいている
私のドラムレッスン。
まだ、誰もが分かるような知名度やキャリアが
あるわけではないにも関わらず
演奏動画や、実際に生で叩いているところを見たことがある
という人たちを中心に、10人を超える方が、
レッスンを受けてくださいました。

ありがとうございました!!

ツイッターのDMでどんなことをやっているのか
訊かれることもしばしばあるので、書きたいと思います。

☆レッスンを始める前に
ほとんどの場合スタジオに入る前に一度カフェなどでお会いして、
「ヒアリング」という形でお話を伺っていました。
”こんなことができるようになりたい”
”これができなくて困っている”などをききつつ、
私からも現時点でのドラム歴や好きなドラマー、
普段の活動を伺います。
それを伺った上で、その後レッスンをさせていただく際に
必要だと思ったことを提案させていただき、
納得していただけたら次回以降
リハーサルスタジオにてレッスンへ
…という形をとらせていただいていました。
一方で、最初に連絡(主にツイッターのDM)をいただいた時点で
スタジオでのレッスンを希望される方もいました。
ヒアリングは任意なので、最初からスタジオを希望される事があったら
その都度、対応しています。

☆スタジオでのレッスン
今年レッスンを受けに来てくださった方がたは
半数以上が女性で、20~50代、
全くの初心者さんから、2年、最長10年近くやっている方まで
幅広く来られました。
事前ヒアリングで受けた印象や
スタジオでの希望者さんの実演をみて、
私が伝える必要があると思ったことで一番多かったのは、
①「体を壊さないような演奏の仕方」
②「音符を読むこと、感じること」
の二点でした。

①「体を壊さないような演奏の仕方」
ドラムってなぜか
「ムキムキの人が力で叩いている」
「筋肉がないとできなそう」
と思われてる事が多い印象があります。
筋肉を全く使わないことはありませんが、
ムキムキでなくてもドラムは叩けます。^^;
むしろ、余計な力を入れてしまうことで体に負担がかかり、
怪我をしてしまう、演奏も思った通りにならない…
ということになっている事が多いのでは?と感じています。
私は女性にしては身長も体格もそれなりにしっかりしていて
全身を使ってそれなりに大きな音も出しますが、
まったくムキムキではないです。
(最低限のストレッチや運動はしています)
ドラマーがよく罹る
「腱鞘炎」「ヘルニア」にも、なったことはないです。
基礎と呼ばれることからじっくり、
体を壊さない演奏
という所に重点を置いて、役に立てたらなと思います。

②「音符を読むこと、感じること」
これは実は、自分も長い間お座なりにしていたことでもあります。
でも長くドラムを…特に、一人でではなく誰かとやるうえでは、
プロ、アマチュアの志向に関係なく読めたほうが、
感じることができたほうが、
絶対いいとおもいます。
多くの場合、ほかの楽器を演奏する人たちは
音符や譜面を読んで演奏をしています。
同じように読める、感じることは、人と音を合わせる上で、
合奏力を高める手助けをしてくれる
と思うのです。
たとえば英語が話せなくてもアメリカには行けるけど、
話せたら現地の人と会話ができてもっと楽しいですよね。
譜面て共通言語のようなもの。
耳で聴いたことをそのまま口で暗誦したりするだけでも
ドラムの演奏はできますし、
「譜面なんて読めなくても叩けるよ」
っていう経験者の方もいます。
そこにある種の「カッコよさ」「美学」のようなものが
あることもわかります。
でも私は、他の楽器の人たちとより密に演奏できるドラマーに
なってほしい
なと思っているので、
その一環として、読譜練習は全員に実施させていただいています。

☆レッスン料金について
教えるレッスンを始める上で
1時間:3000円
2時間:5000円
以上の時間を希望の場合、
3000円×時間-1000円
と設定していました。
(交通費・スタジオ代別)

私の演奏を昔から見ていて、よく知っている人からは
”安いでしょ!””もっと高くとってもいいよ!”
と言われたりもしました。でも
ドラムを長く叩いているからそれを教えることも上手いとは限らないし、
「自分が自分に払いたいと思えない額で、人からお金を取るなんて傲慢」

とも思っていました。

これはうっすらと肌で感じていることなのですが、
責任をもって演奏のスキルや音楽の豊かさを伝えるためではなく、
ただただ自分がお金を稼ぐためだけに
レッスンをしているミュージシャンが多い
気もしていて…
そこに需要と供給が成立するなら否定することではないと思いますが、
そういう人には絶対になりたくないと思いました。
現在、自分も何人かのプロドラマーに学んでいる身なので、
その方々より高い額は絶対にしないということも一つの目安にしたり…
”いまの自分が自分に習うなら、いくらだせるか?” **
**”教えるのは1年目だし、レッスンの研修のつもりで”

と考えて設定した値段でした。

☆来年以降、レッスン料の値上げを検討している理由

現在わたしはドラムだけで生計を立てることが難しいため、
会社員として音楽とは無関係な仕事をしています。
その仕事は嫌いではないし、
職場の方々もバンドをやっていたりして
音楽をやっていることに寛容なため、
その環境にとても感謝しながら仕事をしています。
でも、やはりゆくゆくは私はプロのミュージシャンとして
食べていきたいと思っています。

ただ、変に生真面目なところがあって
人様から音楽で食べさせていただく以上は、
それに見合った価値

主観になってしまうけど、自分が思うドラムやドラマー、
リズムのすばらしさを、ちゃんと伝えていきたい、
それができないなら「音楽で食べる」なんて烏滸がましいことだ

と思ったりもしていました。

始めたドラムレッスンにリピーターがついてくれたことで、

”自分の一番好きな事で、その魅力を誰かに、確かに、還元できている”

という実感を得ることができました。
これは本当に大きかったです。

ありがたいことにレッスンだけでなく、
ライブサポートや企画しているワークショップも好評でした。
色々な告知をツイッターでだけ発信するだけでは
追いつかなくなってきました。
ホームページを作ろうと思ったこのはその為です。
もっと人生の軸をドラムに、バンドに、音楽に置いていきたいです。

値上げをすることで、リピーターさんや
レッスンを受けたいと考えてくれている方が
遠のいてしまうかもしれないと思う不安はありますが、
生真面目な性格ゆえ、いただく額が増えたら、
もっと責任を感じてレッスンに精を出すだろうと思います。

でもまだ、値上げをすることに「申し訳ないなぁ」と思う自分もいます。
その折衷案として、今回polcaを立ち上げた部分もありました。

URL再掲
https://polca.jp/projects/Vr1vOPFA7wX

仮に今後レッスン料を私が値上げして、
今回の支援額との間に差額ができても、
支援していただいた額の分は差額をいただきません。
例えば極端な話ですが
今後レッスン料が2時間30000円になっても
(こんなに高くはしませんが笑)
今回5000円支援していただいた場合、
差額の25000円はいただかず、
レッスンを受けてくださるときはスタジオ代だけいただく、
ということです。
また、このpolca支援のリターンとしてのレッスンに
有効期限は作らないことにしました。
10年たってからレッスンを受けたいと思っても差額はいただきませんし、
例えば「リターンを自分の子供、親戚、友人に使いたいんだけど…」
という場合にも、
良識の範囲でなるべく柔軟に対応したいと考えています。

今回の支援は、自分にも周りにも使える、
無期限のミカワタナベによるドラムレッスン回数券

と考えていただければと思います。

「誰しも好きな事で食べていくべき!」という時代の煽りが
強くなってきたなぁと感じていて、
それは否定しないけど、
それって本当に大変なことだし、
簡単に食べていけてしまうのも、なにか違う気がしていて…
好きな事とお金、その価値。これについては、
きっとまだまだ考えていくことなんだろうなと思います。

長くなってしまいましたが、今日はここまで。
トップの写真は、ホームページに使おうと思っている
ヒアリングをしているところの写真です。
なかなか様になっている。笑
読んでいただき、ありがとうございました。

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#polca #ミカナベ #ミカワタナベ  

頂いたサポートは楽曲や音楽動画の制作、練習で使うスタジオ代に充てさせて頂きます。