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「N4」では外国人を採用出来ない?!

在留資格「特定技能」を得るためには、「JLPT 日本語能力試験N4」「技能試験」への合格が条件となっていることは、少し外国人採用に関心のある方であればご存知の情報かと思います。

しかし実際は、外国人を正社員として採用するなら「N4」の日本語能力では採用基準に達しないと考えている企業がほとんどではないでしょうか。最低でも「N2」以上、出来れば「N1」レベルの日本語能力を備えておいて欲しいという企業が多いように感じます。

実際、私たちは外国人のアルバイト紹介サービスを案内していますが、日本語が話せない外国人がアルバイトを見つけることは非常に困難である現状を目の当たりにしてきました。当然、正社員に要求されるレベルはそれより高いでしょうから、N4では採用条件に満たない企業が多いことは容易に想像がつきます。

単純にこれだけを踏まえると、

日本で働くことを目指す外国人は「N4」という条件に囚われず、「N2」以上を目標として日本語の勉強に取り組むべきでしょう、と結論付けることが出来ます。

果たして本当にそうなのでしょうか。

確かに、日本語能力が低い外国人が日本でアルバイトを見つけることは難しく、正社員として外国人が採用される場合も、「N4」では十分とされないことがほとんどです。

ではなぜ、来日する時点で日本語能力の低い技能実習生は、今なお増加し続けるのでしょうか。日本語能力の低い外国人が日本で就職出来ない状況と矛盾してはいないでしょうか。

きっと技能実習生が増加してきた背景には、彼らが現場の戦力となり、確かに企業の成長を支えてきた実績があるのでしょう。採用時点ではコミュニケーションもままならない実習生が、3年~5年という時間を重ねることで、やがて頼もしく成長していくことを、実習生を受け入れる企業は知っているのでしょう。(実習生の受け入れコストが特別安い訳ではありません。また、実習生は失踪するリスクもあります。)

採用基準の高い企業の中には、アルバイトとして外国人を採用した時の印象が悪かった、何らかのトラブルがあり、やっぱり日本人を採用したい、外国人を採用するなら高い日本語能力を求めたいと考える企業もあると思います。

しかし、同じ条件下であっても、外国人の受け入れに成功している企業は存在します。必ず外国人スタッフに戦力になってもらえる方法はあるはずです。特に、特定技能の受け入れ対象となった業界については、誰も外国人を現場の正社員として受け入れた経験はないはずです。技能実習生の受け入れに成功した企業がある一方、N4レベルの特定技能人材は上手くいかないと言い切れるはずがありません。

今まで採用基準に達しないと思っていたN4レベルの特定技能人材が同じ業界で活躍していることを知った時、業界全体として外国人採用のハードルに関する考え方が変化していくのでしょう。

その時をただ待つのではなく、是非先手を打ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ベアーズナビには、外食・宿泊業界への就職を目指す2020年卒業予定の留学生がまだいます。ご興味ある企業様は是非お問い合わせください。

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