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| 転職支援日記 | 起業を志す2人の求職者【慶應卒 vs Fラン中退】

転職支援を行う中で、興味深い2人の求職者との出会いがありました。


Aさん 26歳 年収600万
慶應卒で1社目は外資コンサル。2社目となる現職でゲーム会社のマーケティング部門にてWEB広告運用を担当。

Bさん 26歳 年収350万
大学を中退してフリーランスとして動画制作に従事。現職は広告代理店にてSNS広告運用を担当。


2人の違い

2人は同い年で、現在の職種や将来起業したいという目標も同じ。学歴や現年収を比べてみると、Aさんの方が綺麗なキャリアを歩んでいて、あらゆる面でリードしているように見えますね。

「どうして起業したいのですか?」

Aさん:
年収2,000万円を稼げるようになりたいからです。将来、家族が増えても今以上の生活水準を維持していきたいので。

Bさん:
技術力があるクリエイターが適正に評価されるようなプラットフォームを作りたいからです。

「起業のために今、何をされていますか?」

Aさん:
特に何もしていません。今回の転職でインセンティブ制度が充実した企業に就職して、そこで稼いで独立したいです。M&A仲介とかキャリアアドバイザーが稼げるって聞いたのですが・・・。

Bさん:
今は実績作りに注力しています。本業とは別に10名のフリーランスのチームを抱えており、TVや SNS上の動画広告の案件を受注しています。確定申告が面倒なので、フリーランスの方の給料はもらっていないんです(笑)

具体的なアクションは未定で、稼ぐことが目標であるAさんに対し、Bさんはすでに副業でチームとして動いており、将来作りたいサービスも明確で、起業への解像度が高いことが伺えます。

2人の違いは「行動しているかどうか」で、起業を目指すという観点で言うと、Bさんに軍配が上がります。

Aさんがダメという訳ではありません。叶えたい未来と現状とのギャップを埋める術・キャリアに悩む中で、一歩を踏み出して転職相談に来てくれたので、その行動力はすごいです。


行動していることが大事

最近はSNSの影響なのか、未経験からマーケター職を希望する方が増えました。また、手に職をつけたいという理由でエンジニアを希望する方も多くいらっしゃいます。しかし、興味があるにも関わらず、ご自身で勉強を進めている方は少なく、「転職先が自分を育ててくれる」と期待する受け身な姿勢が目立ちます。

どんなに小さな一歩でも構いません。例えばエンジニアを目指すなら、プロゲートでプログラミング言語に少し触れてみるとかでも大丈夫です。「入社してから頑張ります」ではなく「現在すでに行動しているんです」というスタンスで選考に臨めると良いですね。

ところで、Aさんのサポートですが、経歴やスキル感などお伺いする中で、マーケティングに強いコンサルタントとしての独立が希望年収を叶えるルートであると感じたため、その方向でキャリアアップできるような企業をご紹介しております。

以上、起業を目指す2人の求職者の比較と、行動していることの大切さに触れる記事でした。最後までお読みいただきありがとうございます。

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